世界の中の日本を見つめた幕末の英傑、勝海舟

こんにちは家庭教師みつけ～るの鳥飼です。
日本の歴史登場人物を学ぼうシリーズ。今回は勝海舟について学んでいきたいと思います。

勝海舟は幕末から明治維新へと激動する日本で重要な役割を果たした人物のひとりです。
「江戸城無血開城」を実現させた功績は大きく、江戸の町が戦火に焼かれることを防ぎました。

勝海舟ってどんな人？

勝海舟年表

西暦	出来事
1823年	江戸で生まれる。幼名は麟太郎。
1829年	12代将軍徳川家慶の子、初之丞の遊び相手として出仕する。
1838年	父・勝小吉が隠居したため、勝家の後を継ぐ。
1853年	黒船来航に対して、幕府に海防の意見書を提出する。
1855年	長崎海軍伝習所で蘭学や航海術を学ぶ。 もともと蘭学が得意ということもあり、先生も兼任する。
1860年	蒸気船・咸臨丸でアメリカへ渡る。 太平洋を横断は、日本人初の偉業であった。
1862年	坂本龍馬を弟子にとる。
1863年	神戸海軍操練所の設立が幕府から認められる。
1868年	鳥羽・伏見の戦いを皮切りに、戊辰戦争が始まる。 西郷隆盛との交渉で、江戸無血開城を成功させる。
1872年	海軍大輔および海軍卿に任命される。
1899年	脳溢血によって自宅で病死する。

日本人初の太平洋横断

1860年、幕府は日米修好通商条約の批准書を交換するため、使節団をアメリカへ派遣しました。
勝海舟は、護衛として随行する軍艦「咸臨丸」に実質的艦長として乗船することとなります。

この航海の代表的な人物として軍艦奉行の木村芥舟（きむらかいしゅう）、アメリカ帰りのジョン万次郎、後に教育者・思想家となって慶應義塾を創設し、1万円札の肖像画にも選ばれた福沢諭吉などが挙げられます。

アメリカ海軍指導のもと操船を行うよう伝達され、アドバイザーとして乗船した海軍軍人で技術者でもある「ジョン・ブルック」の手は借りたものの、日本人の力で太平洋横断を果たした咸臨丸は無事サンフランシスコに到着しました。

咸臨丸で船酔い？

船や海軍の知識はあれど、船酔いには弱かった勝海舟。
咸臨丸で渡米した際、勝はずっと船酔いをしていたそうです。
船酔いに苦しんでいたことが、ブルック大尉や福沢諭吉の日記に記録されています。

艦長として操船の指揮を執らなくてはならない立場でしたが、艦長室からなかなか出てこられなかったため、指揮権をアメリカ海軍のブルック大尉に委譲してしまいました。

江戸城の無血開城

1867年、徳川慶喜が大政奉還を行い、翌年には明治新政府が誕生しました。
しかし、朝廷が幕府から役職や領地を取り上げたことを引き金に、戊辰戦争が勃発します。
新政府軍と旧幕府が戦うことになりました。

結果は旧幕府軍が惨敗し、徳川慶喜は江戸城へ逃げ戻りました。
新政府軍は旧幕府軍を攻撃するため、江戸へ進軍していきます。

この戦いが始まってしまえば江戸だけではなく、日本全土が内戦状態に突入してしまうことは、避けられない事態でした。

これを回避しなければならないと思った勝海舟は、新政府軍のリーダーであった西郷隆盛と話し合い、無事、江戸城を無血開城に導いたのでした。

いかがでしたでしょうか？勝海舟について理解が深まりましたでしょうか？？
少しでも「面白いな」とか「分かりやすい」と思ってくれたら嬉しいです！

家庭教師のみつけ～るでは勉強でお困り方にぴったりの家庭教師会社を紹介するサービスを行っています。
早く・簡単・お得に家庭教師を見つけたい方におすすめのサービスです。是非一度ご利用ください。