小学5年生には始めたい中学受験対策
中学受験をするお子さんが周りにいないと、いろいろ不安になると思います。
「いつから受験勉強を始めたらいいの?」「6年生からではもう遅い?」など。
なぜ、5年生までに始めるのがいいのか、受験対策のポイントと一緒にご紹介します。
受験勉強のスタート時期
一般的に6年生からの1年間だけでは、中学受験は難しいといわれています。
もちろん、1年間だけの勉強で合格したという方もいます。
しかし、中学受験の入試の場合、学校では習わない内容が出題されますし、多くの受験生は4年生から勉強している子ばかりです。遅くても5年生には受験勉強を始めている子がほとんどです。さらに、学年が上がるごとに勉強のレベルも上がり、勉強時間も限られてきますので志望校によりますが、ある程度の学力と家庭学習の習慣がなければ厳しいと思われます。
早い段階の4年生、遅くても5年生には受験勉強をスタートさせるのがおススメです。
学年別 受験対策
勉強はコツコツ努力することが大切です。日々の積み重ねが力になります。
志望校合格に向けて、学年別にどんな受験対策をするのかをご紹介します。
4年生 平均勉強時間:1〜3時間
4年生では、5年生の勉強に備えるために「勉強の仕方」を学び、「勉強の習慣化」を行います。毎日勉強に慣れることは受験合格の第一歩です。時間をかけて、勉強の習慣化をしていきましょう。
5年生 平均勉強時間:1〜3時間
5年生では、4年生で少しずつ身についた勉強の習慣で基礎力をしっかり固め、勉強の土台を作りましょう。また、6年生の本格的な受験勉強に備えて、5年生のうちに苦手科目や苦手単元を克服しましょう。
6年生 平均勉強時間:3〜5時間
6年生では、いよいよ本格的な入試対策を行います。
学校によって出題傾向・難易度・問題形式など大きく異なるため、学校別に対策しなければいけません。今までの基礎力・勉強習慣がしっかり身についていれば、本格的な受験勉強にもついていけるでしょう。
受験対策ポイント
勉強をたくさんすれば合格するわけではありません。
志望校合格に向けて、効率の良い受験対策のポイントをご紹介します。
時間の有効活用
学年が上がると自由に使える時間が少なくなるので、時間を無駄なく効率的に使う必要があります。短時間でできる、一問一答問題や計算練習などをスキマ時間に行いましょう。
睡眠時間はしっかりとる
勉強のために睡眠時間を削るのはやめましょう。
睡眠不足の状態で勉強をしても身に付きません。集中力の低下だけではなく、脳や身体にも悪影響を及ぼすことがあります。
一日のスケジュールを決めて、しっかり睡眠時間を確保しましょう。
メリハリをつける
勉強と同じくらい休憩することも大切です。
長時間勉強すればいいというものではありません。
勉強ばかりでは疲労が蓄積し、集中力の低下・勉強の質の低下などに繋がります。
休憩時間には身体を動かしたり、好きなことをしてリフレッシュして勉強に取り組みましょう。
勉強の習慣化
勉強を習慣化することは簡単なことではありませんが、習慣化してしまえば毎日勉強することに対しての意識が変わってきますし、勉強の基礎も固まります。
習慣化するには時間がかかるので、小学校低学年などできるだけ早い段階から始めていきましょう。
スケジュール作成
中学受験に限らず、スケジュールを作成することはとっても重要です。
「自分のやるべきこと」が見えることで、子どものやる気につながります。
スケジュールを作成するときのポイントを紹介しますので、参考にしてください。
親子で作成
中学受験の場合には、親子でスケジュールを作成することが大切です。
お子さんだけで作成できないことはもちろんですが、親御さんのほうがお子さまの強みや弱みが分かっているので、効率のよい勉強スケジュールを作成できます。
お子さん自身もスケジュール作成に関わることで、「これは自分が決めたスケジュール」という意識を持たせることができるので、責任感や自立性を育むこともできます。
親御さんが勝手に決めたスケジュールでは、どうしても「やらされている」という気持ちになってしまいますので注意しましょう。
年間・月間・週間・1日のスケジュール
年間・月間の長期スケジュールと、週間・1日の短期の2つのスケジュールを作成しましょう。
長期的なスケジュールの作成は、勉強の流れや目標の設定になるので、短期スケジュールの作成に欠かせません。
短期スケジュールでは、1日の流れをしっかり決めることが重要です。
起床時間・休憩時間・移動時間・就寝時間なども含めて書きましょう。
逆算してスケジュール作成
具体的なスケジュールを作成するには、「いつまでに、何をやらなくてはいけないか」を明確にする必要があります。
効率よく勉強するには、やるべきことを明確にして書き出し、逆算してスケジュールを作成することがポイントです。
修正して立て直す
勉強に思いのほか時間がかかってしまい、スケジュール通りに行かないことがあると思います。そうなった場合は、もう一度親子一緒にスケジュールを立て直しましょう。
見えるところに大きく張り出す
リビングや子供部屋など、目につくところに大きく張り出すことが大切です。
いつでも確認できますし、目に入ることで意識するので、スケジュールを意識しながら勉強出来ます。
やる気が出ないときのポイント
中学受験において、子どもの勉強のやる気がないという声はよく耳にします。
つい「すぐに勉強しなさい」「もっと頑張りなさい」などと喝を入れたくなると思いますが、言ってはいけません。逆効果になってしまいます。
やる気を出してもらうポイントを紹介しますので、参考にしてください。
小さな目標を立て、達成する
無理なくこなせる小さな目標を立て、達成することが良いでしょう。
目標を達成することで「自分にもできる」「達成することの喜び・楽しさ」を感じるようになります。
ある程度慣れてきたら、目標を徐々に大きくしていきましょう。
努力した過程を褒める
テストや模試の結果に対して褒めるだけでなく、頑張っている姿などの結果までの「過程」でもしっかり褒めるようにしましょう。
無理に勉強させない
喝を入れたり、無理に勉強させたりするのはやめましょう。
勉強ばかりでは心も体も疲れてしまいますので、勉強しない日を作ったりしてリフレッシュさせてあげましょう。
映画や漫画でやる気を引き出す
映画や漫画をみて、やる気が出た経験はありませんか?
人は何かに感化されやる気が出ることがあるので、それを利用して勉強のやる気を引き出しましょう。
しかし、普通の映画や漫画ではあまり意味がありません。
夢を叶えることがテーマの映画や、受験に関連した物語、歴史漫画が良いでしょう。
志望校に行ってみる
自分の目で学校の校舎を見ることで、行きたいと強く思ったりモチベーションが高まります。行き詰ってしまった時などに、目標にしている中学校を一緒に見に行ってみましょう。
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