まずは勉強することの意義を理解する

小学校から中学校に進学すると勉強に対しての姿勢が大きく変わってきます。もちろん、学校としても高校受験を想定した授業を進めることになり、以前のように強制力を持たせなくなっている中、生徒の志や意思によって大きな差がついてくるのが中学生の勉強になってくると思います。　
そうなるとどうしても家庭での子供への動機付けが非常に大きなものとなって来ざるをえません。そこで、どのように勉強に対して積極的な姿勢を持ってもらうか、勉強することの意義をまず理解させることの重要性を説くべきだと思います。
これがきちんと家庭で実践することができれば、後は本人はどのように捉えるか、その後ろ盾をしてあげることが親の大きな役割になってくるのではないでしょうか。
その後ろ盾をしてあげることが親の大きな役割になってくるのではないでしょうか。

勉強をすることの意義とは

では勉強することに意義についてです。今の子供たちはインターネットを活用して様々な情報を得ることが可能です。ですから情報を都合よく解釈して、数学や国語の勉強など社会に出てから具体的に利用するものでは無いから必要ないと間違った自分自身への思い込みが発生してしまう可能性があります。だからこそいつもリアルに接しているご家庭で正しい導きが必要になってくるのです。
例えば、歴史を学ぶ意味と言うのは過去の戦争や資源破壊の間違った歴史を将来に繰り返さないために行うのだ、数学や科学の発展は日常生活には役立たないかもしれないが、人類が進化し、より便利な生活を送るために必要なものだ、理科を勉強するのは数々の病気を人類が乗り越えていくためのステップとして必要なものだ。
要するに子供が勉強に対してマイナスのイメージを抱かないように、なぜ勉強をする必要があるのかを理解するために自分自身の経験に即して家庭で話してあげることが重要な動機付けになってくるのです。

ここまでの話を聞いていただければ自宅で両親が端する動機付けがどれだけ重要かがおわかりいただけるかと思います。そして目の前のテストの点数だけではなく自分自身がどのように社会に対して貢献していきたいか、どのような人間になりたいかといった大きな視点を子供に考えさせ、最低限の勉強しつつ得意分野を作ってどのように自分の目標を成し遂げて行けば良いかと言う動機付けをぜひともしてあげてください。
もちろん、今の時代一芸に秀でたいればどこかで成功すると言う論理は一般的になりつつありますが、一芸に秀でる前に全てを最低限のレベルにもっていくことの重要性をご家庭できちんと教えてあげることが重要なのです。ですから中学生の段階で自分自身の特定分野を絞ることなく、その可能性を広げるために全てにおいて興味を持って取り組むことの重要性も伝えてあげなければなりません。

学校教育の中でも教員はこのことをきちんと伝えるべきですが、ニュートラルの考え方として捉えられていない以上まだまだ難しいのが実態です。
そして、このような動機付けさえできれば後は子供にどのような勉強に対するアプローチを行うべきかを選択肢を与えて適した手法を選ばせることが重要になってきます。もちろん、机に向かって勉強をするだけではなく部活動や友人との関係、全てにおいてコミニケーション能力と言うものが備わっていなければ特定の分野で能力を発揮したとしても成功を収めることができないと言う実例を現代社会に即して伝えることも親の大きな役割になってくるでしょう。中学生にとってはこのような実例を探し出すことまではまだまだ難しいからです。　

自分自身で参考書などを参考にしながら学校の学習の延長として頑張る方が能力を発揮する場合もあれば、あえて進学塾に通って自分自身を表そうの環境において客観的なレベルを図りながら足りないところを補おうと自らをかきたてると言う性格の子供もいます。　
幼稚園児や小学生と違い、ある程度選択肢を与えることによって自分自身の適性は中学生になればある程度わかってくるものです。ですから、家庭で子供の適性を見つつアドバイスをすることが一番正しいと思います。このような選択肢を自分自身で選ぶことも人間としての成長に大きくつながり、最終的に社会人として立派に生きていくためにも重要なステップの1つと言えるからです。　

このように勉強を行うことの意味や意義、自分自身がどのようなところを目指して勉強すべきかを自覚することができればご家庭での動機付けはほぼ終わったと言えるでしょう。後は本人に任せながら迷いが見られるときにどのようなアドバイスを的確にしてあげることができるか、それが親の重要な役割になってくると思います。子供の自主性がここからは最も重要なポイントです。