不世出の天才悲劇のヒーロー、源義経

こんにちは家庭教師みつけ～るの鳥飼です。
日本の歴史登場人物を学ぼうシリーズ。今回は源義経について学んでいきたいと思います。

「戦の天才」と呼ばれるほど天才的な戦術も持ち主で、平家を滅ぼした義経。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では菅田将暉さんが演じていましたね。

源義経ってどんな人？

源義経年表

西暦	出来事
1159年	源義朝の九男として生まれる。幼名は牛若丸。
1160年	平治の乱が起こり、父・義朝は敗死する。 兄・源頼朝は伊豆へ流罪となる。
1169年	鞍馬寺へ預けられ稚児となる。 遮那王と改名する。
1174年	元服し、源義経と名乗る。 鞍馬寺を出て、奥州平泉（現在の岩手県）へと下る。
1180年	兄・頼朝が挙兵。黄瀬川で対面する。
1184年	粟津の戦いで木曽義仲を討ち取る。 一ノ谷の戦いで平氏に勝利する。
1185年	屋島の戦いで奇襲をかけ、平氏を破る。 壇ノ浦の戦いで平家を滅ぼす。 後白河法皇から頼朝の許可なく位を貰う。 頼朝が義経追討の命を下す。
1187年	奥州平泉（現在の岩手県）へと逃亡。
1189年	藤原泰衡に裏切られ衣川館で自害する。

一ノ谷の戦い

1184年2月7日、摂津国一ノ谷で起こった源平合戦最大の戦で、源平天下分け目の戦いとも言われています。
平宗盛率いる平家軍は「鵯越の逆落とし」と呼ばれる義経の奇襲攻撃によって大敗します。

義経は、兵法の極意が記された中国の兵法書「六韜三略」を読み込み、「戦の天才」と呼ばれていました。
その才能が発揮されたのが、この「一ノ谷の戦い」でした。

一ノ谷付近まで進行した義経は、自軍の半数以上を軍監の土肥実平に託し、土肥実平に海側の西城戸方面から攻めるよう指示しました。
そして、義経自身は奇襲作戦を実行するため、兵を必要最低限に絞ったのです。
平家軍が陣を張っている背後に回り込み、断崖絶壁から義経率いる騎馬隊が馬に乗ったまま駆け下りたというのが、「鵯越の逆落とし」です。

義経はこの奇襲を仕掛ける前に地元の猟師に、鹿がこの谷を越えるかどうか聞き込みを行いました。
「鹿が越えるのでれば、馬も大丈夫」と話したと平家物語に記載されています。

断崖から攻め込まれるなんて思ってもなかった平家軍は混乱に陥り、兵力で劣っていたにも関わらず勝利を収めました。

屋島の戦い

屋島の戦いは、1185年3月22日に讃岐国屋島(現在の高松市)で行われた、源平合戦における戦いの一つです。
この戦いも義経が奇襲攻撃を仕掛けて勝利を収めました。

当時、屋島にいた平家軍のほとんどが伊予国（現在の愛媛県）に出兵していたため、屋島防衛が手薄になっていたため、平家軍は混乱に陥りました。
もちろん、義経はこのことをしっていて奇襲を仕掛けたのです。

さらに、源範頼が大将として山陽道を進軍していたので平家軍は「来るなら山陽道から海路で来るはず」と考えていたのですが、義経は平家軍の裏を突き、一度四国に上陸した後、陸路から屋島を攻めました。

平氏はこれ以上の戦いは無理だと判断して屋島を去り、長門（山口県）へと逃れたのです。

頼朝vs義経の対立

なぜ、兄・源頼朝の怒りを買ってしまったのかというと、義経が、頼朝に相談することなく朝廷から貴族の位や貴族の身分を貰ってしまったからです。
頼朝は、序列を乱し混乱が起きないよう頼朝の承諾がない限り、源氏一門には朝廷の官職に就くことを許していませんでした。
この約束事を破った義経は、追われるように奥州平泉（現在の岩手県）へと逃亡。
昔お世話になった藤原氏のもとへ逃げたのですが、藤原秀衡の息子・泰衡は義経のことをよく思いませんでした。

秀衡の死後、泰衡が義経を襲い、義経は妻子とともに自害しました。

いかがでしたでしょうか？源義経について理解が深まりましたでしょうか？？
少しでも「面白いな」とか「分かりやすい」と思ってくれたら嬉しいです！

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