日本の平野について

今回は日本の平野について勉強していきます。平野というものは基本(きほん))川のそばにあったり河口付近にあったりします。
例えば、利根(とね)川付近にあるのは関東平野、筑後(ちくご)川付近にあるものは筑紫(ちくし)平野など重要で覚えておきたい場所がたくさんあります。昔から現在まで稲作業や様々な産業・水業そして日本の文化などが発展し現在にいたります。
各平野の特徴をあげて何県の場所に日本各地の平野が存在するのかなど今回紹介していきます。

日本で一番大きい平野

初めに紹介するのは「関東平野」です。日本で一番大きい平野です。そして日本最大の流域面積がある利根(とね)川をはじめ、関東圏には荒川や多摩川といった河川も流れている事や「関東ローム」と呼ばれる火山灰が堆積(たいせき)したものがあり畑作に適した地域であります。しかし現在では商業施設やビル、工業地帯や住宅などが新しく作られており自然豊かな関東平野は縮小されつつあるのが現状です。
野菜畑として有名な関東平野は日本の約4分の1の割合で生産されており、かなりの割合で野菜は関東で作られている事が分かります。皆さんのスーパーマーケットで並んである野菜には関東圏のものも含まれているかもしれませんよ！

北海道最大の平野

次に紹介するのは「石狩(いしかり)平野」です。北海道最大の平野でありますが、米作りである稲作には向かない傾向(けいこう)がありました。なぜかというと、特に石狩平野は地形が平坦であり最大標高でも30ｍを満たしません。
平野は川の近くである事や河口付近にあるので少しの水の氾濫(はんらん)でも多くの悪い影響を与えていました。そして「泥炭(でいたん)」という言葉があります。それは、北海道は寒冷地であり毎年冬になると多くの雪が降ります。気温が低すぎるために植物の成長に悪さをし、土が呼吸をしなくなり植物を育てられなくなる状態の事を指します。そして、活火山も近くにある影響で火山灰なども降り積もり昔は稲作として不向きな場所である事を豆知識として覚えておきましょう！

新潟県にある平野

次に紹介するのは「越後(えちご)平野」です。越後平野は新潟(にいがた)県にある平野で近くには信濃川が流れています。新潟県といえばお米ではないでしょうか？有名なお米といえば、皆さんが必ず一度は食べた事のある新潟県産「コシヒカリ」です。なぜコシヒカリのような美味しいお米が出来るのでしょうか。
それは、新潟県では雪が多く降る事で有名であり、雪が溶けた水や粘(ねば)り気のある土壌(どじょう)が新潟県で流れる信濃川・阿賀野(あがの)川から流れていき平野へと送られるからです。きれいな水と土の環境で美味しいお米が作れるのはうらやましい限りです。新潟県といえば越後平野、越後平野といえばお米と覚えておきましょう！

東海地方にある平野

次に紹介するのは「筑紫(ちくし)平野」です。筑紫平野付近にも一級河川が流れており筑後(ちくご)川があります。九州最大の平野であり、クリークと呼ばれる稲作に適した環境である事も有名です。
クリークとは、網目状になっており人工的に作られた水田路でありますが、現在は多様で便利な機械がありクリークの水田の必要性が無くなっているという事もあり減少傾向でもあります。

以上、覚えておきたい5つの平野を紹介してきました。皆さんは気付いたかもしれませんが、平野付近には必ず大きい河川があります。例えば、関東平野であると利根川、越後平野であると信濃川があるなど平野付近には河川があります。
各平野でお米や野菜を栽培(さいばい)するとなると新鮮(しんせん)な水や土壌が必要になり、鮮度(せんど)やおいしさを求めるのであればよりきれいなものが必要になってきます。環境によって左右される事はありますが、それぞれの平野ごとに栽培されているものが違う場合や栽培方法も異(こと)なるのでより詳(くわ)しく地理を勉強して深く探っていく事はとても楽しいと思いますよ！特に5つの平野は重要であり確実に名前と場所、そして特徴をしっかりと押さえて勉強しておきましょう！