心優しい嫌われ者、石田三成

こんにちは家庭教師みつけ～るの鳥飼です。
日本の歴史登場人物を学ぼうシリーズ。今回は石田三成について学んでいきたいと思います。

天下人・豊臣秀吉の右腕として活躍し、「関ケ原の戦い」では西軍の総大将をつとめました。

石田三成ってどんな人？

石田三成年表

西暦	出来事
1560年	石田正継の次男として近江国（今の滋賀県）に生まれる。
1574年	羽柴秀吉に小姓として仕える。
1583年	賤ヶ岳の戦いで先駆け衆として一番槍の功名をあげる。
1584年	小牧・長久手の戦いに従軍。
1585年	朝廷から、従五位下・治部少輔に叙任される。
1586年	秀吉から任じられ堺奉行になる。
1590年	秀吉が北条氏政、氏直に対する小田原征伐に参陣する。 佐和山城主となる。
1592年	文禄の役を行うにあたり、朝鮮出兵の朝鮮総奉行になる。
1595年	19万4千石の領地をもらい、佐和山城の城主になる。
1596年	京都奉行になり、秀吉にキリシタン弾圧を命じられる。
1597年	慶長の役にあたり、弾薬や食料の補給といった後方支援で活躍する。
1598年	秀吉が死亡する。朝鮮出兵の撤退業務などを行う。
1599年	石田三成襲撃事件が勃発。
1600年	関ヶ原の戦いに出陣し、敗北する。 家康側に捉えられたのち、処刑される。

関ケ原の戦い

関ケ原の戦いとは、1600年に石田三成をリーダーとする西軍と徳川家康をリーダーとする東郡が美濃国（現在の岐阜県）関ケ原で行った戦いのことです。
石田三成率いる西軍は約8万。徳川家康率いる東軍は約7万の大規模な合戦でしたが、濃霧見舞われ、午前8時の開戦からわずか6時間程度で決着がついたと言われています。

なぜ、関ケ原の戦いが起こったのかというと、、、。
豊臣秀吉の死後、好き勝手な行動をし、力をつけて政権をねらう徳川家康に、石田三成をはじめとする豊臣方の大名が不満を募らせ、対立が起こりました。
そして全国の大名たちが三成側の西軍と家康側の東軍のどちらかについて戦い、最終的に関ケ原で合戦を行いました。

戦いが始まった時点では、三成率いる西軍が兵力数で優っており、有利と思われましたが、西軍には、最初から戦う気がない大名や裏切ることを決めていた大名もいたそうです。

結果、徳川家康率いる東軍が勝利を収め、三成は捕えられ処刑されます。
そして、家康はますます勢力を強め、関ケ原の戦いの三年後には征夷大将軍となり、江戸幕府を開きました。

石田三成は嫌われもの？

石田三成は嫌われていたというエピソードがたくさんありますが、本当はとても優しくて人情に厚い人物だったのです！

三成の人となりがうかがえる逸話として有名なのが、大谷吉継とのエピソードです。
大谷吉継といえば、三成と同様に豊臣秀吉の家臣だった人物で、白い頭巾を被っている肖像画が有名で、らい病（ハンセン病）を患っていたと言われています。
当時、ハンセン病は不治の病と言われており、感染力がとても強いと誤認されており、感染を必要以上に恐れる傾向がありました。

戦国時代はお茶文化も大名の間で流行っており、茶会が多く開かれていました。
もちろん、三成や吉継も多くの茶会に呼ばれていたのです。

ある日、三成と吉継が同じ茶会へ参加していたとき、その茶会でたてられたお茶を参加者が順番に飲んでいた時のこと、吉継の顔から膿が垂れて茶碗に入ってしまいました。
義継の後に順番が回ってきた大名たちは、感染を恐れ、飲むフリだけをしてお茶に口をつけようとしません。

しかし、三成はそのお茶を一気に飲み干しました。
そして、「おいしかったので全て飲んでしまった。もう一杯いただきたい。」と言ったのです。

その三成の優しさに心を打たれた義継は、三成を支える盟友となりました。

いかがでしたでしょうか？石田三成について理解が深まりましたでしょうか？？
少しでも「面白いな」とか「分かりやすい」と思ってくれたら嬉しいです！

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