大学受験に向けての勉強

学歴社会ともいわれる中、どの大学に進学するのかというのは人生の中で大きなターニングポイントの一つでしょう。
今回は、大学受験の勉強をどのように進めていくべきかについてがテーマになります。

大学受験の勉強をするにあたって重要となるのは、①志望校の決定、②インプット、③アウトプット、④過去問演習、⑤場慣れ、になるでしょう。

①志望校の決定

「大学受験の勉強をする」という漠然とした目標で勉強を始めるのは危険でしょう。
「●●大学の●●学部に合格する」という具体的な目標が大切です。
どうしても難しければ、MARCHレベル程度でも良いかもしれません。
具体的な目標があることで、到達すべき勉強のレベルがわかり、その目標を達成するための手段が決めることができるのです。
志望校を決めるにあたっては、文系/理系、学部・学科といった分類があります。
受験する本人が何を学びたいのか、大学に入って何をしたいのか、将来の夢は何か、といったことについて普段から話し合うことが重要でしょう。
また、この時点で志望校の過去問を確認して、本人が目指すべき勉強のレベルを認識することも大切になります。

②インプット

インプットとは、知識を自分の中に習得させていく作業のことです。
インプットの方法は、暗記カードを使ったり、参考書にマーカーを引いたりと、様々な方法があります。
どれが正しいというのはありませんが、本人に一番合う形で進めていくのが良いでしょう。
インプットを行う上で重要になるのは、「どの教材を使うのか」ということです。
ここで志望校が決まっていないと、どの教材（レベル）を選ぶべきか選択する時に大きな迷いが出てきます。
例えば、有名な英単語帳に「英単語ターゲットシリーズ」があります。
1200/1400/1900というシリーズが用意されており、レベルごとで分かれています。
難関大学を目指すのかどうか、そういったことが決まっていないとどれを選んで良いのか分からなくなってしまいます。
志望校を決めておくというのは重要だというのはこのことからも分かるでしょう。
また、インプットを行う際は、間違えた問題にチェックを入れながら進めていくことをお勧めします。
試験が近くなるにつれて時間が限られていく中、いかに効率的に勉強するかということが重要になります。
その際に、間違えた回数が多い問題を中心に見直しができるようになるので、苦手なところを確実に補強できるのです。

③アウトプット

アウトプットとは、インプットで得た知識を使って実際に問題を解く作業を行うことをいいます。
いくら知識を付けていっても、それがどのような形で出題されるのかを知っていないと問題を解けません。
知識をどのような形で使うのか、パターンを沢山知っておくことで、問題を解決するスピードが上がります。
演習量をこなし、たくさんの問題に触れることが重要です。

④過去問演習

過去問は、志望校が今までどのような問題を出題しているのかといったことを把握することに使います。
英語であれば、発音、文法、会話文、長文、英作文といった分野があります。
どのような分野が多く出題されているのか、アウトプットの抜け・漏れ・不足がないかを確認します。
また、過去問を解く際は漫然と解くのではなく、きちんと時間を図って解くことが重要です。
なぜなら、受験というのは「時間内に」問題を解けることが重要になるからです。
時間があれば解けた、ではなく、どうやったら時間内に解けるかを練習しましょう。
また、過去問を解く中で、大問ごとにどのくらい時間をかけるのか、本番までに決めておきましょう。
そうしておかないと、本番で分からない問題で手が止まってしまったときに、ずっとそれに取り掛かってしまい、
後ろの問題が解けなくなってしまったということに繋がりかねません。
試験では全問正解を求めているわけではありません。
「制限時間内に」「合格ラインに到達する得点」を獲得することが重要なのです。

⑤場慣れ

勉強は自宅だけでやるのではなく、模試もたくさん受けるようにしましょう。
人によっては、自宅では問題が解けるのに、いざ模試を受けたら全然集中できないということがあります。それは、自宅と模試（本番）との環境の違いが影響しています。
周りの緊張感、筆記する音、建物外の騒音。様々な要因が影響することが考えられます。
色々な環境で模試を受け、どのような環境でも落ち着いて実力を発揮できるように準備しておきましょう。
そういった意味では、喫茶店や図書館等、様々な場所で勉強することも有用です。
また、第一志望校を受ける前に、他の大学の受験を経験することで、本番特有の緊張感を経験できるかと思います。

以上、5つのステップから大学受験に向けての勉強について説明させてもらいました。
本番で力を出せずに終わってしまうことほど悔しいことはありません。
試験本番を迎える前には、できる限り万全の準備をして、本人が納得できるような結果を得られるよう、周りのサポートも重要です。
今回の記事がその一助になれば幸いです。