2022 FIFAワールドカップ出場国について調べよう~オーストラリア編~
こんにちは、家庭教師みつけ~るの服部(ふくべ)です。今年はワールドカップイヤーですね。SAMURAI BLUEの活躍が楽しみです!
ところでワールドカップには様々な国が出てきますね。良い機会なので、全部で32国の歴史などを学んでいきたいと思います。
今回は、グループDのオーストラリアについて紹介していきたいと思います。
オーストラリアの基本情報
公用語 | 英語 |
首都 | キャンベラ |
面積 | 769.2万km² |
人口 | 約2,575万人 |
通貨 | オーストラリアドル |
宗教 | キリスト教 |
政治体制 | 立憲君主制 |
オーストラリア連邦はオセアニア大陸に位置し、周囲が海に囲まれている国です。北部は温暖な気候でゴールドコーストなどの観光名所があります。対して南部の沿岸地帯は四季折々の景観があり、冬は雪も積もります。内陸部は乾燥した大地が広がっているものの、エアーズ・ロックの名で知られるウルル=カタ・ジュタ国立公園があります。
首都・キャンベラにはオーストラリア連邦議会や首相公邸などの行政機関や各国の大使館が置かれています。
オーストラリア最大の都市はシドニーです。経済の中心地であるほか、オペラハウスなどの観光名所が立ち並びます。2000年に開かれたシドニー・オリンピックの開催都市としても知られています。
政治体制は立憲君主制です。国家元首はイギリス国王で、総督が国王の代行者として設置されています。実際の政治はオーストラリア連邦政府によって行われています。
議会は二院制で、上院と下院の間に大きな権限の差はありません。
主要な産業は鉱業、金融・保険業、卸売・小売業、専門職・科学・技術サービス業、建設業などです。近年ではITサービス業に力を入れています。
広大な土地を利用し農業も発展しており、さとうきび、小麦、大麦、牛乳、牛肉、羊毛などを生産しています。
オーストラリアの歴史
紀元前から古代
3万年から4万年前ごろにアボリジニがオーストラリアの地に移り住み、先住民族になったと考えられています。ヨーロッパ人が入植する前のことは正確にわかっていないものの、狩猟を行うための弓矢や槍をつくる技術や、海を渡ってくる船をつくる技術を持っていたと考えられています。
ヨーロッパ人の入植
オーストラリアの地は1606年にオランダ東インド会社のウィレム・ヤンスゾーンによって発見されます。実際に入植がはじまるのは1770年のことで、イギリスの命を受けたジェームズ・クックがシドニーに上陸し植民地経営を始めたことが最初です。1788年にイギリスの流刑地となり、イギリス人の入植がはじまります。入植者は国土の開拓を行うとともに、先住民族であるアボリジニの迫害などを行いました。
オーストラリアの成立
1851年には内陸部で金鉱が見つかり、ゴールドラッシュの時期に突入します。これ以降、イギリス以外の国からも移民が流れ込み、人口が拡大していきます。
産業や人口が拡大すると自治政府をつくる動きが模索され、1901年にイギリスの承認のもとにオーストラリアが内政自治権を得て、オーストラリア連邦が成立します。これによってオーストラリアは事実上の独立を果たしました。
独立と二度の世界大戦
第一次世界大戦が起こると、オーストラリアはイギリスの一部として軍隊を派遣します。ANZAC(アンザック)と呼ばれた兵士たちは戦争で大きな貢献を果たし、英連邦内におけるオーストラリアの地位を引き上げます。
1931年にウェストミンスター憲章が制定されると、オーストラリアはカナダなどと共に正式に独立を果たしました。
第二次世界大戦では日本軍との交戦や、欧州での戦争に部隊を派遣するなど、連合国の勝利に大きく貢献しました。
日本とオーストラリアの関係
オーストラリアと日本の関係は、1976年に日豪友好協力基本条約を締結したことをきっかけに親密なものとなります。
戦前の関係は必ずしもよいものではなく、パリ講和会議では旧ドイツ領をめぐって対立したり、日本が人種差別撤廃を提唱するとオーストラリアが反対し取り消したりします。第二次世界大戦では戦争状態に陥りました。
戦後は同じ価値観を共有する国家として友好的な協力関係を築いています。
政治関係
オーストラリアと日本はともにアジア・太平洋地域にある国家として、「特別な戦略的パートナーシップ」関係にあります。
アジア太平洋経済協力(APEC)、ASEAN地域フォーラム(ARF)東アジアサミット(EAS)などでもともにイニシアティブをとっています。
2007年に調印された「安全保障協力に関する日豪共同宣言」は、アメリカを除く初の日本と他国の防衛に関する共同宣言となりました。
首脳会談が毎年行われていることが特徴的で、それを補完するために2018年7月に日豪経済閣僚対話を立ち上げ、経済、安全保障、防衛などについて定期的に意見交換を行っています。
経済関係
2015年に日豪経済連携協定が発効され、経済的な結びつきは一層強まっています。
貿易では、オーストラリアにとって日本は1967年から2010年まで第一位の輸出相手国でした。現在は第二位の輸出相手国となっているものの、引き続き重要な種出相手国となっています。
日本はオーストラリアに乗用車、商用車、精製油、土木機械を輸出しています。
オーストラリアは日本に石炭、天然ガス、鉄鉱石、牛肉(生鮮・冷凍)などを輸出しています。天然資源の自給が難しい日本にとってオーストラリアは重要な貿易相手国であると言えるでしょう。また、日本の小麦輸入先の第三位がオーストラリアであり、牛肉とともに日本の食卓を支えています。
貿易収支は日本の赤字です。
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