中学生向け数学の勉強方法
僕は大学生で家庭教師として今までに20人以上の生徒を受け持ってきました。その中で数学で点数が伸び悩んでいる生徒には3つの特徴がありました。
1つ目の特徴
一つ目は単純に計算が苦手であること。このような生徒は学校の定期試験の最初の教科書レベルの問題でケアレスミスをしてしまい、本来なら点数が取れたところで落としてしまい、全体の点数が30点ぐらいになってしまうケースが多いです。計算に慣れておらず、時間がかかってしまったり途中で間違ってしまいます。
対処法としては、丁寧な字で計算する、どこをどう間違ったのかを色ペンでノートでノートに記すこと、簡単な計算問題をたくさん解いて慣れることが挙げられます。中学生は答えが正解か不正解かに大きく囚われてしまい、どこで間違えたのか、どうすれば解答に辿り付けるのかを見落としてしまいがちです。しっかりと自分のミスしたところを把握し、ミスのパターンを見つけミスしやすい所の計算は丁寧にゆっくりやることを心がけましょう。
2つ目の特徴
二つ目は文章問題が読めないです。このパターンの中学生が一番多いです。学校の定期テストでは平均点もしくは平均点よりも少し下の生徒にこの特徴が見られます。文章問題を一度読んでみたものの、何を求めたら良いのか、どのような計算をすれば良いのか分からずペンが止まってしまいます。
この対処法としては邪道ではありますが、ある程度パターンを覚えることが必要になってくると思います。例えば、中学1年生で習う一次方程式の利用、中学2年生で習う連立方程式の利用などの文章問題が苦手な子であれば、教科書の問題や学校で配られるワーク、学校準拠の問題集で出ている問題は反射的に解けるようになるでやり込みましょう。
「数学は暗記ではない」と思われる方もいるかもしれませんが、僕個人の意見としては確かにその通りですが、それはある程度数学ができるよう何なってからで十分だと思います。世の中には守破離とあるように、数学ができないうちは型や技を忠実に守り、確実に身につけることが必要であると感じます。
3つ目の特徴
3つ目は取り敢えず問題は解いているものの、自分が何が目標でこの計算をしていて、そこからどうすれば良いのか分からないタイプです。このタイプはある程度学校で学んだことはできているが、応用が効かなかったり、今までと少し違った問題の出され方をすると途端にできなくなります。学校の定期テストで平均点より高い点数は取れるけど点数が伸び悩んでいる人に多いタイプではないでしょうか。
このようなタイプには教科書で数学の定義の理解がしっかり理解できていないことが挙げられます。例えば中学3年生で学習する二次方程式で、「二次方程式は因数分解をしたら解が出る」という機械的な覚え方をしている生徒に「二次方程式を計算して出てくる解は一体何か?という聞き方をすると分からないことが多いです。答えは「左辺=右辺を満たすxの値」です。学校でも先生が教えているはずなのですが、中学生はやはり定義よりもいかに答えを早く出すがを重要視してしまい、定義が疎かになっていると感じます。
このようなお子さんの対処法としては、学校の教科書よりも少し難しい問題に挑戦させてみると良いかもしれません。例えば、公立入試の問題であったり、私立高校の入試問題などです。または書店で売っている少し難易度の高い問題集でも構いません。入試レベルの問題には生徒が間違えやすい問題であったり、しっかりと学習していないと解けない問題が多く存在します。
あまりにも難しすぎる問題はお勧めしませんが、公立高校の入試問題であれば学校で習う勉強のワンランク上ぐらいの問題が多く出題されているのでおすすめです。同じ都道府県の入試問題でなくとも、他の都道府県の問題でも中学校で学習する範囲は同じですので効果的です。もちろん入試問題には中学3年生の後半に学習する内容も含まれていますが、中学1年生、中学2年生で習う内容が入試問題の半分を占めるため、中学1年生、中学2年生の生徒でも解ける問題は意外とあります。生徒が解けそうな問題を抜粋してそれを解かせるといった方法をとると「習ってないから分からない」「入試問題は難しすぎて分からない」などの不平を言わなくなると思います。
まとめ
以上、数学の点数が伸び悩んでいる生徒の特徴を3つ挙げました。中学生は怒って勉強をさせるよりも、褒めてやったり、自身で勉強するように促すことが勉強をさせる鍵だと思っております。短期間で数学の実力が身につけるのはかなりの努力を要します。長期間じっくり学習することが確実な学力の伸ばし方です。
数学が苦手でなかなか数学を勉強しようとしないお子さんは多いと思いますが、じっくり毎日40分は数学を勉強してもらい数学嫌いを和らげ、毎日コツコツ学習を積み重ねていただければと思います。最後になりましたが、数学で学ぶのは計算力ではなく、論理的思考力です。答えに辿り着くまでの道筋を自分で作り、答えを見つけ出すことで子供は論理的な思考を身につけることができます。論理的思考力は社会へ出ても必要になってくるものだと思っております。
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