日本近代化の父、大久保利通

こんにちは家庭教師みつけ～るの鳥飼です。
日本の歴史登場人物を学ぼうシリーズ。今回は大久保利通について学んでいきたいと思います。

大久保利通は、「維新の三傑」と呼ばれており、明治維新のために尽力しただけでなく、国家建設にも大きな貢献しました。

大久保利通ってどんな人？

大久保利通年表

西暦	出来事
1830年	鹿児島城下の高麗町に生まれる。
1846年	薩摩藩の記録所書役助となる。
1850年	お由羅騒動で免職・謹慎の処分を受ける。
1853年	薩摩藩の殿様・島津斉彬に仕えることになり、謹慎が解かれる。
1858年	斉彬が病気により急逝し、島津久光が実権を握る。
1861年	久光の信頼を得た利通は、御子納戸役という藩の重役に抜擢される。
1862年	御側役に抜擢され、島津久光の側近となる。
1867年	大政奉還により倒幕が実現し、その後の王政復古を宣言する小御所会議にて、徳川勢力の排除に成功する。
1869年	明治政府の参議に就任し、明治政府の中央集権体制を確立する。
1871年	大蔵卿に就任し、その後岩倉使節団の副使として１年半にわたりアメリカ、ヨーロッパを見学する。
1873年	征韓論争で西郷隆盛らと対立する。 内務卿に就任し、事実上日本のトップとなる。学制、地租改正、徴兵制などの政策を行う。
1877年	西南戦争にて、京都で政府軍を指揮する。
1878年	紀尾井坂にて暗殺される。

倒幕

大久保利通は島津久光の側近となり、公武合体を推し進めていきます。
しかし、薩摩藩は次第に幕府と対立していき、その結果、倒幕へと態度を改めます。

そこで坂本龍馬と中岡慎太郎の仲介で、敵対していた長州藩と薩長同盟を結び、倒幕に向けて動き出しました。
そのため、第二次長州征討の際、薩摩藩は幕府から出兵の命を受けますが、大久保利通はこれに対してNOを突きつけます。
この後も対立は続き、大久保は正親町三条実愛から倒幕の密勅を引き出して、西郷隆盛らと共に詔書の請書に署名し、倒幕実行の直前まで持ち込むことに成功しました。
その後、徳川慶喜が大政奉還したことにより倒幕が完了し、最終的に大久保たちは王政復古の大号令をして、朝廷内にいた幕府に近い勢力を排除することに成功させました。

明治政府の礎を築く

明治政府に加わった大久保利通は、日本の近代化に取りかかります。

江戸時代は、藩の土地や住民を所有していたのは「大名」でした。
明治政府が日本全国を統治するためには、土地や住民の所有権を大名から天皇へ移す必要があります。
そこで大久保は、薩摩・長州・土佐・佐賀の名藩主と相談し、朝廷に対して版と籍を返す「版籍奉還」を願い出ました。

しかし、政府の方針に不満を持ち、軍備を強化する藩もあったため、「廃藩置県」を断行します。
藩は県となり、政府から県令が派遣されて知藩事と交代することとなりました。

欧米視察

明治維新後、大久保利通は岩倉使節団の副使として、欧米諸国を訪問。西洋文化、技術を吸収します。
各国の進んだ技術や文化を実際に見聞きして、大きな衝撃を受けた大久保は日本のさらなる近代化に取り組むことを決意します。

岩倉使節団には、大久保利通のほかに伊藤博文、木戸孝允、女子留学生として津田梅子らが含まれていました。

帰国後、大久保は国が産業の発展を主導する「殖産興業」政策を進めます。
官営工場を設立して工業製品を大量生産したりしました。その中で最も有名なものが、富岡製糸場です。
富岡製糸場では日本の代表的な輸出品であった絹糸を大量生産しました。

いかがでしたでしょうか？大久保利通について理解が深まりましたでしょうか？？
少しでも「面白いな」とか「分かりやすい」と思ってくれたら嬉しいです！

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