日本人で知らない人はいない！、福沢諭吉

こんにちは家庭教師みつけ～るの鳥飼です。
日本の歴史登場人物を学ぼうシリーズ。今回は福沢諭吉について学んでいきたいと思います。

1984年から2023年までと、長い間一万円札の顔として採用されてきたので、福沢諭吉の名前と顔がわからないという人はあまりいないと思いますが、果たしてどんな人物だったのでしょうか。

福沢諭吉ってどんな人？

福沢諭吉年表

西暦	出来事
1834年	大阪で中津藩下級武士の家に生まれる。
1854年	兄・三之助のすすめで、長崎で蘭学を学ぶ。
1855年	大坂の適々斎塾に入る。
1858年	藩命で江戸に赴き、蘭学塾を創設する。（これがのちの慶應義塾となる。）
1860年	幕府の軍艦・咸臨丸でアメリカに渡る。
1861年	幕府の使節にしたがって、ヨーロッパ諸国をまわる。
1866年	「西洋事情」初版を出版する。
1867年	幕府の随員としてアメリカへ渡る。
1868年	塾の名前を慶應義塾と名付ける。
1872年	「学問のすゝめ」初編発刊する。
1901年	脳出血により死去。

慶應義塾大学の創設者

1855年から緒方洪庵の「適々斎塾」で、学んでいた諭吉はあまりに優秀だったこともありわずか2年で塾生たちを追い抜き、最も優秀な生徒である塾頭になります。
1858年に、中津藩からの命令を受け江戸へ向かい、蘭学の私塾を創設しました。

1868年に塾の名前を「慶應義塾」と改めました。
諭吉が開いた「慶應義塾」が、日本の難関大学の一つ「慶応義塾大学」の前身なのです。

『学問のすゝめ』刊行

1872年、福沢諭吉の名著『学問のすゝめ』の初版を刊行します。
そこで評判となったため、シリーズ化され、1876年までの4年間で17編が出版されています。
発行部数あわせて340万といわれ当時のベストセラーとなりました。

初編冒頭の人間平等宣言、「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと云へり」が有名ですが、分かりやすく言い換えると、「生まれながらの格差などない」ということです。
続けて、「しかし、実際の社会には明らかな格差があり、それを埋めるために勉強が必要だ」とも説いています。身分制度がなくなり、平等になったからこそ、どれだけの知識があるかでその差がつくのです。

学問による差別を生んだという評判もありますが、日本が西洋に劣らない独立国とするためには、国民全員が勉強に励まなければならないと厳しく説いたのでしょう。

1万円札の肖像に

最初に発行された一万円札は、1958年の聖徳太子が印刷されているものでしたが、1984年に福沢諭吉に変更されました。

お札デザイン変更時に「最高券面額として、品格のある紙幣にふさわしい肖像であり、また、肖像の人物が一般的にも、国際的にも、知名度が高い明治以降の文化人」という理由から諭吉が採用されることになりました。
海外から日本にやってきた人の目にも入るので、日本を代表するのにふさわしい人物として選ばれたのでしょう。

紙幣のデザインは、2004年に再度変更になりましたが、一万円札については、福沢諭吉のままデザインのみが変更。
なので、これまでに一万円札に肖像画が採用された人物は、「聖徳太子」と「福沢諭吉」の2人だけです。

福沢諭吉は酒豪だった

福沢諭吉は幼少期からお酒を飲んでいました。
現代では考えられませんが、江戸時代は飲酒に年齢制限が設けられていなかったので、子どもでも飲酒ができたのです。
大阪で蘭学を学んでいた適塾時代によっぱらい、塾長の奥さんの前で裸をさらしたとのお酒の失敗エピソードが残されています。

そんな中でも特にビールに目がなかったそうで、禁酒中でも「ビールは酒ではない」と言い、毎日ビールを飲んでいたのだとか。
「その他のお酒は断ち、飲んでいるのはお酒ではないビールのみ」という持論によれば、禁酒に成功したということらしいです。

いかがでしたでしょうか？
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