「甲斐の虎」とよばれた「神様を倒した男」、武田信玄

こんにちは家庭教師みつけ～るの鳥飼です。
日本の歴史登場人物を学ぼうシリーズ。今回は武田信玄について学んでいきたいと思います。

「甲斐の虎」と呼ばれた武田軍は当時最強と言われ、天下統一を目指し勢いに乗る織田信長からも、一目置かれるほど。
戦国武将の中でも、人気・知名度ともにトップクラスの人物です。

武田信玄ってどんな人？

武田信玄年表

西暦	出来事
1521年	武田信虎の嫡男として、甲斐国で生まれる。
1533年	上杉朝興の娘、「上杉の方」を正室に迎える。
1536年	元服として名を晴信と改め、継室として「三条の方」を迎える。
1541年	父・武田信虎を追放し、武田家当主となる。
1542年	桑原城の戦い、宮川の戦いに勝利。諏訪を掌握する。
1545年	高遠合戦。信濃の高遠城、福与城を制圧。
1547年	国の法律「甲州法度之次第」を制定する。
1548年	上田原の戦いで村上軍に敗れる。
1550年	小笠原領へ侵攻し、信濃国の中部を制圧する。 村上義清の戸石城を攻めるも敗北する。（翌年、真田幸隆が戸石城を奪取。）
1553年	北信濃の領地を巡り、上杉謙信との間で「第一次川中島の戦い」が勃発。
1554年	相模国の北条氏、駿河国の今川氏との間で甲相駿三国同盟を結ぶ。
1555年	第二次川中島の戦い
1557年	第三次川中島の戦い
1559年	出家し、名前を「信玄」に改める。
1561年	第四次川中島の戦い
1564年	第五次川中島の戦い
1566年	箕輪城を落とし、上野国西部を領国化する。
1567年	今川家との関係が悪化し、甲相駿三国同盟が破綻する。
1568年	徳川家康と共に駿河の今川領に攻め込う。薩埵峠の戦いで今川軍を破る。
1571年	北条氏との同盟を復活させる。
1572年	足利義昭の信長討伐令の呼びかけに応じ、徳川領へ攻め込む。 遠江の三方ヶ原の戦いにて徳川家康と激突。勝利を治める。
1573年	甲斐に引き返す道中にて病死。

永遠のライバル、上杉謙信

川中島の戦いは1553年～1564年の間に、武田信玄と上杉謙信の間で行われた信濃北部を巡る戦いです。
主に千曲川と犀川の合流するあたりの平地である川中島（現在の長野県長野市）を主戦場としたことから川中島の戦いと呼ばれています。

最も激烈であったとされる第四次合戦

両軍は北信濃の支配をめぐり、川中島周辺を舞台に、5回も合戦を繰り広げました。なかでも1561年の第4次川中島の戦いは激しく、乱戦の中で謙信と信玄が一騎打ちしたとの伝説が残っています。
これまでの合戦よりも規模が大きくなったこの戦いで、武田軍の兵力は8000人。
さらに、上田軍を挟み撃ちにする「啄木鳥（きつつき）戦法」のための別部隊には12000人いたと伝えられています。
対し上杉軍の兵力は13000人ほど。戦力的には上杉軍が劣勢だと思われがちですが、武田軍の作戦を先読みし、乱戦に持ち込んで武田軍を圧倒しました。
しかし、武田軍も何とか持ちこたえ、上杉軍は撤退し、この戦いも引き分けとなります。

実力の差を見せつけた、三方ヶ原の戦い

三方ヶ原の戦いは上洛途中で三河に侵攻した武田信玄と、徳川家康との戦いです。
遠江に侵入して二俣城などを落とした信玄を、家康は浜松城に籠城して迎え撃とうとしましたが、信玄は浜松城を素通りして、進軍を続けます。
信玄に無視されて腹を立てた家康は、城を出て追撃しますが、三方ヶ原で待ち構えていた武田軍の返り討ちに遭ってしまいます。
信玄は、家康の行動を予測してわざと素通りして見せたのです。
信玄は約二時間で圧勝を収め、家康は命からがら浜松城へ逃げ帰っていったそうです。

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