英語の勉強の質を上げるには日本語の知識の向上も必要

英語の勉強方法と聞いて、どのようなことを想像するでしょうか。英単語をたくさん覚える、英文法をやり直す、英字新聞を読む、洋楽を聞く、英語で日記を書く、いろいろと思い浮かぶと思います。その中で、どれが一番効率的だろうかと考えた場合、その答えは様々です。人によっては英単語をとにかくたくさん覚えれば文法は多少わからなくても問題を解けるようになるという人もいますし、文法をやり直したらやっと腑に落ちるようになったという人もいます。また、英語のテストの成績が良くても英字新聞が読めない人もいれば、英字新聞は読めるのにテストになると点数が低い、という方もいます。つまり、どのような勉強法についても、これが正解、というのはありません。
高校時代は英語の偏差値が50前半、浪人を経て大学入試直後の英語は偏差値60後半、大学入学後に英語が話せるようになり、英検1級を取得した経験からお話しします。単語も文法も必要ですが、大事なのは継続してその勉強をすることと、あとは日本語の力です。入試で言えば、国語や現代文の力を養うことが、英語力アップの近道になります。

知らない文章が出てくるから難しい

具体的にお話しします。高校時代は速読英単語の必修編を繰り返して英単語の意味を覚えつつ、文法は授業で扱っている部分だけをとりあえず勉強していました。期末テストの成績は中の上でしたが、ときどき行われる模試では下の中でした。なぜでしょうか。それは教科書の内容を把握しているからです。英文であればどのような物語なのか日本語で理解していますし、英文法の問題であれば、日本語訳から考えてなんとなく答えがあっている、というものでした。知っているから解けるのです。模試については、知らない文章がでるから解けないのです。ここがポイントです。
日本語でニュースや新聞記事、コラム、エッセイ、書籍を多く読んでいると、英語で似たような話が出てきたときに、内容を【推測】することができます。その推測が概ね正しくなってくると、英語が読めるようになります。英文を読んで、訳を作って、そのときに「自分の作った訳は、自分の知っている日本語での知識と比較すると間違っているような気がするぞ」という気持ちになればしめたもので、そのときに、「やっぱり間違っていた!」、そして、「どうして間違ったんだろう?単語の意味だろうか、文法の知識だろうか」となれば、そのときに単語や文法を調べましょう。そこで知った訂正情報は、かなり自分の頭の中に残ります。そして単語や文法の力が向上します。

苦手な分野を対策しましょう

しかし、そうはいっても読書をするような時間はない。という方が大半でしょう。先ほどお話しした内容の要点としては「間違えたものを訂正したときに記憶に定着しやすい」ということです。ということは、「とにかく間違えよう、そして訂正しよう」ということになります。問題集があると思うのですが、「知識を身につけてから問題を解こう」と考えていると、いつまでたっても問題に取り組むことができません。というか、膨大な量を考えると、時間的にそんなタイミングは来ません。とにかく間違っていいから問題を解いて、答え合わせをして、間違えたものを直す、これが最強です。高校の授業で「予習をしなさい」というのは、こういうことなのかなと思います。はじめは間違いだらけで嫌になるのですが、繰り返していくと同じ間違いをしなくなるので、力がついていきます。自分の苦手な分野もわかります。
自分の苦手な分野がわかれば、それに注意しながら、あとは思いつくままに英会話をしたり英作文をすればいいのです。自分の力の範囲で自然体な英文を話したり書いたりすることができます。そもそも日本語で何というかわからない内容であれば英語で話すことができないので、「英語で自分の主張を発表できない!」という場合は、そもそも日本語でなにか話せますか?という点も確認するといいでしょう。私は英検1級取得までの道のりで、日本語での書籍を多く読みましたし、その読んだ量が増えるにしたがって、単語帳に出てくる難しい英単語も記憶しやすくなりました。英検1級を取得した後も、専門書を日英問わず読み、知らない単語は都度調べ、自分の言葉でブログに記載し、を続けています。このブログは誰かに見せるためのものではなく、自分の頭の中を整理するだけなので、かなり殴り書きです。

最後に

日本の教育で、英語の試験で求められる内容は、日本語にしてみると結構レベルが高いです。社会問題や経済についての文章であれば、日本語でその分野の知識があれば理解が変わります。中学から高校にあがったとき、高校から受験生になったときに歯が立たないという場合は、日本語の力が追い付いていないという可能性が高いです。中学までは日常生活で何とかなっていた内容が、本を読んでいないことによって追いつけなくなったということです。高校では現代文の授業があるので、この視点に気が付くことは少ないですが、現代文の教科書だけではとても足りません。たまたま運がいいだけです。日々コツコツと新書でも文庫でもいいので、一冊持ち歩くといいでしょう。
英単語、英文法を勉強しているのに成績が伸び悩んでいるときは、日本語力、現代文、日々の読書を見直しましょう。

あなたのためだけの家庭教師が見つかります!最短入力1分!診断スタート
あなたのためだけの家庭教師が見つかります!最短入力1分!診断スタート

あなたにピッタリの家庭教師会社をカンタン診断!

成績アップや苦手克服など、お子さんの目標を達成するためには、相性や目的にあった家庭教師会社を選ぶことが重要です。

みつけ~るのカンタン診断は、質問に答えるだけでお子さんと相性の良い家庭教師会社を絞り込んでご紹介します。

診断にかかる時間は最短1分!お気軽に診断ツールをご活用ください。