遊びと勉強の天秤を傾かせない技

お子様は誰も皆が遊ぶことが仕事です。自発的に勉強する子は珍しい類に入り、その他ほとんどのお子様は遊びたいと思っているでしょう。
でも、親としては子供にはいい成績を採ってもらいたいなどの期待はありますよね。ここでまず、一つ分かれ道が出来ます。
いい成績を採ってもらいたいと思うか、勉強よりお子様の自由性を優先させるかです。

前者を選んだ場合は塾や家庭教師が必要となる確率が非常に上がります。後者を選んだ場合は塾や家庭教師はいらないけれどお子様の成績はお子様自身に任せる、ということになります。親御様としてはこのどちらを優先させたいかをまず考えましょう。お子様を教育の道へ進ませるか、それとも成績が悪くても自由性がある道を歩ませるか。

今回は前者についてお話をさせていただきます。前者、お子様を教育の道へ進めさせるためには適度な天秤が必要です。よく耳にすると思いますが、今度のテストで〇〇点採ったら欲しいものを買ってあげる。という言葉。これも一つの手法なんです。これは天秤が傾かないいい方法だと私は思っております。何かを得るために勉強を頑張る、これは将来社会に繋がることです。社会でも給料をもらうために働く、これですね。ただ、こういった何かが欲しいからということが連続で続いて欲しいとお子様はもらえることが当たり前だと思ってしまいます。なので、適度な回数で試してみましょう。今回は…という感じで感覚を開ける感じですね。毎回そう思わせてしまうとお子様は勉強をするでしょうが我儘な子に育ってしまう可能性が大です。言い訳もきっと上手になるでしょう。なので、天秤を持っているのはあくまでも親である自分。この言葉がポイントになるので胸に置いておいてください。決してお子様をマインドコントロールしているわけではありません。教育にも飴と鞭が必要なのです。

学校では定期的にテストがありますが、テストよりも普段お子様がどんなノートの取り方をしているか、実際にノートを見せてもらいましょう。ここで重要なのがお子様に必ず許可をもらうことです。まだ自我が不安定な子供時代は自分の秘密や自分が居ない時に自分の何かを見られたということをとても嫌います。そして、そこから口を聞かないという反抗行為が始まることがあります。なので、ノートを見せて欲しい怒らないからという優しく今何を学んでいるのか知りたい程度で軽く声をかけてみてください。無理にお子様からノートやテストを取り上げないでください。お子様にとって親というものは絶対的権力者です。逆らえば怒られて暮らしていけなくなるということまで実際にわかっていて怖いんです。どんな時も優しさを忘れず寄り添うように声をかけてあげてください。

逆に勉強をさせるのに当たり、絶対にさせてはいけないことを教えます。音楽を聴きながら勉強をするということです。音楽を聴く、最近では脳を活性化させる音楽など寝ている間に学べる学習音楽などがありますね。ですが、音楽を聴きながら勉強するということは視覚と聴覚の両方に集中しなければならないのです。大体暗記物、国語、社会、などはまず音楽に集中力を取られてしまい覚えられることが半減するでしょう。音楽は特に暗記物とあわせたらいけません。聴く時は聴く、それから勉強する。こういった方法であれば問題はありません。決して同時進行を行わないということも大事だということを覚えておきましょう。

もしも、お子様の方からわからないという質問がきたら、その場合は隣に座って静かに教えてあげましょう。きっと親御さんもなんでこんな問題がわからないんだ！という怒りを多少なりとも感じる場面があると思います。ですが、わからないものはわからないのです。だから、聞きに来ているのです。これは非常に良いことでして仕事でもありますが、わからないことをそのままにしないことと同じことです。何回も質問をされると怒りを感じてしまうかもしれませんが、不明点を聞ける子なのだと逆に着眼点をそこに持っていってあげてください。質問してくれるということは明るいことです。お子様が真っ直ぐ素直に育っている証拠です。わからない、できない、といったことは大人でもなかなか言えないことです。それを自ら頼ってきてくれているのですから心から対応してあげましょう。そこで心と心で繋がる勉強となります。きっとお子様もわからない問題を投げ出すことはしないと思います。環境についてですが、遊ぶ時は遊ぶ、この時間を作ってあげてください。息抜きの時間です。大人にとっては休日ですね。この日は何も勉強をしなくていいよ、という日です。その他の平日であれば１日〇時間は勉強や予習復習をしようと提案をしてみてください。そして可能であれば同じ空間にいてあげてください。どんな点数でも決して怒らず今日はこのぐらいできたんだ、と認識すること。そして褒めてあげることを忘れずにしてください。褒めると子供は伸びるものです。なので勉強については真っ直ぐに褒めてあげましょう。