読書感想文は難しくない

毎年、夏休みの宿題で悩んでいる方は多いのではないでしょうか?おそらく、これを読まれているあなたは、このように書くのではないかと思われます。例えば課題図書が「走れメロス(太宰治 著)」だとして、
「メロスは王様に捕まり死刑だといわれましたが、親友のセリヌンティウスを人質にすることで妹の結婚式に参加できました。その後、王様のいるところに走って戻るのですが、間に合ったので死刑にならず、助かりました。面白かったです」
内容の99%があらすじをただ書いているだけ。そして最後に一言「面白かったです」。当然ですが、これは感想文とはいえません。

とはいえ、多くの方は「他に書き方が分からない」。あるいは「(評価は低くてもよいので)とにかく面倒な宿題を終わらせればいい」と思われているのではないでしょうか?とりわけ夏休の終わりが近くなり、十分な時間がない場合、不本意であってもこういった書き方をしてしまうケースも多いでしょう。
実は、読書感想文の書き方にはちょっとしたコツがあります。

テーマによる効果

ここでちょっとしたヒントを与えましょう。読書感想文を書く前に、
・走れメロスに登場する人物の中で、自分と最も立場が近いと思った人物を選び、何故そう思ったのか書きなさい
これを基に感想文を書く。例えばこんな感じ。

「私と立場が近いのは群衆だと思いました。というのも、王様が悪いと分かっていても怖くて逆らえない。だからこそ、悪いものは悪いとハッキリと伝えることができ、そして自分が死刑になるという最悪の結果が分かっていても親友との約束を守る。最後までブレなかったメロスは素晴らしいと思います。この作品から学んだことは、自分の信念を決して曲げてはいけないこと。そして、その姿勢を周囲から応援される人間になることの大切さだと思いました。」

いかがでしたでしょうか?単に「走れメロスについて書きなさい」よりも、具体的な指示があることで、自分の意見を交えながら書く。すなわち「感想文」が書けるようになります。このような感じで、テーマを予め決めることで、実は思ったよりも簡単に読書感想文は書けるものなのです。

残念ながら実情は

しかし残念ながら、これを教えてくれる人はほとんどいません。おそらく先生に対して「どのように書けばいいですか?」と質問した場合、「自分が思ったことを書けばいい」。あるいは「そんなの自分で考えなきゃだめ、答えを聞こうとするな」と言われるのではないでしょうか?
そのため、ますます何を書けばいいのか分からなくなる。ごく一部の、たまたまセンスに恵まれた子を除き、多くの場合は最初に書いたような「あらすじをなぞっただけ」の文章であったり、あるいは「コピペサイト」を使い、その内容を丸写しといった感じになってしまう。

もしかしたら、先生自身も書き方が分からなかいのかもしれません。そのため、生徒がどのような文章を書いてくるか、あるいはどのような点でつまづいているのかも考えず、単に「宿題だからやってくるのが当然」と、かつ自分の思い通りにちゃんと文章を書いてくると勘違いしているのではないでしょうか?
だとすれば、書けないのは当然ですが。先生が書けない読書感想文を、生徒が「先生が思わずうなってしまうような」内容で書いてくる。この方がむしろ不自然ですよね。

また、逆のケースもあります。先生が非常に作文を得意としていたため、生徒に対して「読書感想文なんて書けて当たり前」と思っているケース。そのため、書けないと言っても「何で書けないの?」。あるいは内容がいい加減な文章を見て「何でこんな簡単なこともできないのか」と叱るケースです。いずれにせよ、読書感想文を書く本人である、生徒の目線で考えられていない。これではいつまで経っても書けるようにはなりません。
言い換えれば、読書感想文の書き方、本を読む前に知っておく。そして「どのような内容を感想文のテーマとするか」といったことを、予めきちんと頭の中に入れておけば、特別なセンスがなくても書けるようになります。

それだけではありません。自分の書いた感想文と、他人の書いた感想文を比較することで、自分にはない視点に気付くことができる。あるいは自分の視点が他人にとって、非常にユニークであったり、新たな視野を広げていたことに気付くことができるようになります。これは単に文章力が向上するだけでなく、自分の書いた文章や意見が認められることで、自己肯定感を高めることにもつながっていくのです。

最後に

「読書感想文は面倒」「あんなものセンスのある人にしか書けない」と、どうか自分自身を否定しないでください。ちょっとした書き方のコツを知っておくことで、今まで想像もつかなかったくらい、優れた文章が書けるようになります。
このように書くと「小手先のテクニックだ」「心がこもっていない」と批判する方もいらっしゃるかもしれません。しかし、勉強は基本的に「最低限の型」をしっかりと身につけることが基本です。例えば漢字が全く書けない状態ですと、作文はもちろんのこと、文章を読むこともできませんよね。実は読書感想文も一緒で、「基本をしっかりと押さえておく」ことが何よりも重要なのです。
基本をしっかりと身につけることで「読書感想文は楽しい」「作文ってこんなに面白い」ということをぜひ、知っていただけますと幸いです。

あなたのためだけの家庭教師が見つかります!最短入力1分!診断スタート
あなたのためだけの家庭教師が見つかります!最短入力1分!診断スタート

あなたにピッタリの家庭教師会社をカンタン診断!

成績アップや苦手克服など、お子さんの目標を達成するためには、相性や目的にあった家庭教師会社を選ぶことが重要です。

みつけ~るのカンタン診断は、質問に答えるだけでお子さんと相性の良い家庭教師会社を絞り込んでご紹介します。

診断にかかる時間は最短1分!お気軽に診断ツールをご活用ください。