頭脳と実力を持ち合わせた武将、黒田官兵衛
こんにちは家庭教師みつけ~るの鳥飼です。
日本の歴史登場人物を学ぼうシリーズ。今回は黒田官兵衛について学んでいきたいと思います。
知恵や腕はピカイチで、更に交渉力も持ち合わせた実力派でもある武将です。
それゆえ、主君からは信頼以上に恐れられていたとか…。
黒田官兵衛ってどんな人?
黒田官兵衛
生年月日:1546年12月22日
死亡年月日:1604年4月19日(享年59)
出生地:播磨国姫路(現在の兵庫県)
忠心と野心を併せ持つ実力派戦国軍師
黒田官兵衛年表
西暦 | 出来事 |
1546年 | 播磨国姫路城主・小寺職隆の嫡男万吉として生まれる。 |
1562年 | 父と共に土豪を征伐し、初陣を飾る。 |
1567年 | 播磨志方城主・櫛橋氏の娘「光」を正室に迎える。 父の職隆から家督を相続し姫路城主となる。 |
1569年 | 姫路城に攻め入ってきた赤松政秀の兵を10分の1の兵力で撃退する。 |
1577年 | 英賀の戦いに参戦する。500の兵で毛利・三木軍5000の軍勢を撃退する。 嫡男・松寿丸(黒田長政)を人質として羽柴秀吉を通して織田信長の元へ送る。 |
1578年 | 主君信長への謀反の噂のある荒木村重の説得に単身乗り込むが捕縛され、約1年間幽閉される。 |
1579年 | 有岡城が陥落し、救出される。 |
1580年 | 三木城陥落。1万石を賜り、大名となる。 |
1582年 | 備中高松城の戦いに参戦する。水攻めをし、落城させる。 山崎の戦いに参戦する。明智光秀軍と戦い勝利する。 |
1583年 | 賤ヶ岳の戦い |
1584年 | 小牧長久手の戦いで大阪城留守居役を務める。 |
1585年 | 四国攻めで軍監として加わり諸城を陥落・長宋我部軍を降伏させる。 |
1586年 | 大友宗麟の要請による九州征伐で軍監として上陸 |
1587年 | 秀吉から、豊前6郡を与えられ、馬ヶ岳城に入る。 |
1588年 | 黒田家の居城とすべく中津城の築城を開始します。 |
1589年 | 家督を黒田長政に譲り、秀吉の側近として仕える。 |
1590年 | 小田原城を無血開城させる。 |
1592年 | 文禄の役、及び慶長の役において築城総奉行となり、朝鮮出兵の拠点となる名護屋城の設計を担当する。 |
1593年 | 「如水軒円清」と号して出家する。 |
1600年 | 関ケ原の戦いが起こる。石垣原の戦いで、大友義統軍を破る。 |
1601年 | 福崎の地を福岡と改称し、福岡城の築城を始める。 |
1604年 | 京都伏見藩邸にて死去。 |
様々な戦いでの活躍
官兵衛は頭脳と実力を持ち合わせた武将だったため、様々な戦で活躍していました。
1582年官兵衛は豊臣秀吉と共に備中高松城の攻略をしていましたが、そこへ信長が本能寺で明智光秀に討たれたという知らせが届きます。
官兵衛は秀吉に、毛利輝元と和睦して光秀を討つように告げ、中国大返しを成功させたのです。
また1583年には、秀吉と柴田勝家の賤ヶ岳の戦いで、大阪城を守り抜きました。
翌年の小牧長久手の戦いでは官兵衛は大阪城で留守役を務めましたが、息子の黒田長政が岸和田の戦いで活躍しています。
黒田官兵衛の奇抜な戦略とその実力は織田信長にも高く評価されていました。
後には、世の中から「三英傑」と称される彼らの天下取りに、その頭脳を持って大きく貢献したそうです!
天下統一を狙っていた?
1600年の関ケ原の戦いで、豊前国中津城で留守居をしていた黒田官兵衛は蓄えていた金銀を放出して、領内の百姓など、約9,000人を集めて東軍として挙兵。
関ケ原の戦いが1ヶ月、2ヶ月を要すると予測し、その間に自らの手で、九州、中国を平定し、関ケ原で、勝ちはしたが疲労困憊しているであろう勝者を壊滅させれば天下を取れるという戦略でした。
しかし、関ケ原の戦いは予想に反してわずか半日で軍配が上がり、この構想は不発に終わってしまいます。
関ケ原の戦いがもう少し長引けば、黒田官兵衛は九州を征伐し、中国地方に攻め込み、さらに天下統一を狙っていたのではないかとも言われています。
もしそうなっていたら、日本の歴史は変わっていたと思うと面白いですよね!
いかがでしたでしょうか?
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