日本史上屈指のスーパースター、聖徳太子

こんにちは家庭教師みつけ～るの鳥飼です。
日本の歴史登場人物を学ぼうシリーズ。今回は聖徳太子について学んでいきたいと思います。
1958年（昭和33年）にはじめて発行されることになった一万円札の肖像画に選ばれていました。

聖徳太子ってどんな人？

聖徳太子

生年月日：敏達天皇3年1月1日（574年2月7日）

死亡年月日：推古天皇30年2月22日（622年4月8日）

出生地：飛鳥（現在の奈良県）

日本初の女性天皇である推古天皇時代の皇太子として摂政を務め、政治の補佐を行った。

聖徳太子年表

西暦	出来事
574年	橘豊日皇子（のちの用明天皇）の子として生まれる。
585年	父の用明天皇が即位
587年	蘇我馬子が物部守屋を滅ぼす
593年	推古天皇の摂政になる、四天王寺の建設開始
600年	遣隋使を派遣
603年	冠位十二階を制定
604年	十七条憲法を制定
605年	斑鳩宮に引っ越す
607年	法隆寺を建立、小野妹子を隋へ派遣
622年	天然痘で亡くなる。

冠位十二階の制定

聖徳太子が603年に制定した、日本最初の冠位制度です。
徳・仁・義・礼・智・信の6種をそれぞれ大小に分けて12階とし、それぞれに対応する冠の色で識別しました。
冠には紫・青・赤・黄・白・黒の色をあて、その濃淡によって大小を区別し、ひとめで地位の高さがわかります。
この制度は、647年冠位十三階の制定まで続いたとされており、また、朝廷内の新しい秩序をつくった点で画期的なものでありました。

冠位十二階を制定することによって有能な人物が役人になれる世の中を実現させたのです。

この制度のお陰で、日本が天皇のもとで、役人の制度がきちんと整った国である、ということを示すことにもなりました！

十七条の憲法の制定

聖徳太子が天皇中心の国づくりをするために定めたのが「十七条の憲法」です。
この十七条の憲法は今の憲法とは異なり、国民だけでなく貴族や官僚にむけてなど、道徳的な模範を示す憲法でした。
その他にも、中国と対等になるためや、朝廷で働く役人たちをまとめるためなどを目的とされていると考えられています。

十七条の憲法の内容

十七条の憲法とはどんな内容なのかを見てみましょう！

第1条	人の和を大切にしなさい。
第2条	仏教を深く信じなさい。
第3条	天皇の命令には必ず従いなさい。
第4条	役人は礼儀を正しくしなさい。
第5条	裁判は公平にしなさい。
第6条	悪をこらしめ、善を行いなさい。
第7条	役目にあった人に仕事をさせなさい。
第8条	役人は朝早くから夕方おそくまで熱心に仕事をしなさい。
第9条	おたがいに信じあいなさい。
第10条	異なる意見でもおこらずに聞きなさい。
第11条	成功や失敗に応じて賞罰をあたえなさい。
第12条	役人は農民から勝手に税をとってはいけない。
第13条	役人はほかの人の役目もよく知っておくこと。
第14条	役人どうしが嫉妬心をもってはいけない。
第15条	自分のことより、国を大事に考えなさい。
第16条	農民を使うときは、時期をよく考えなさい。
第17条	大事なことはみんなと相談して決めなさい。

遣隋使の派遣

聖徳太子は隋と国の交わりを結ぼうと考え、607年につかいを送りました。
このつかいを「遣隋使」といいます。
607年の遣隋使には小野妹子が選ばれており、隋の皇帝だった「煬帝」が激怒したという話があるとされています。
煬帝を怒らせてしまった理由は、提出した国書に隋が「日が沈む国」と表現されたためだそう…。

皇帝を怒らせてしまった遣隋使ですが、日本の発展に大きく貢献します。
聖徳太子は、結果的に日本が隋と対等な国であることを隋に認めさせたのです。

「十七条憲法」や「冠位十二階制」といった政策は、遣隋使の持ち帰った情報を参考に、聖徳太子らが考案したと考えられています。