クラブチームとの両立の方法

私も中学時代クラブチームに所属をし、ほとんど勉強をしていませんでした。
おそらくほとんどの学生が、今は勉強をしなくても大丈夫と思っていると思います。
私もそうでした。私は野球のクラブチームに所属をしており、入学と同時にレギュラーに抜擢されるなど野球だけ頑張っていたらいいと思っていました。
そんな私も、高校進学を考える時期になったのですが周り塾に通うなど希望の進学先に向けて動き出していました。
私はというと野球に力を入れている学校から複数お話を頂いており、入学時のテスト免除など勉強が必要ないような形で進学をすることが出来ました。
正直言うとこの時期の私は、勉強を社会で使う事はないし、必要ないとまで思っていました。　

文武両道の壁

高校進学後、まず驚いたのが入学後の試験で全く点数が取れなかった私は練習に参加させてもらえませんでした。
文武両道。多くの高校が掲げていますが、入学時にあまり必要ではなかった勉学も入学してからかなり厳しく言われるようになりました。
当時は野球をやるだけに高校に入学したのにとなぜ勉強をしないといけないんだと、高校時代に書いていた野球ノートにも力強く書かれていました。
入学後、練習に参加できずもちろん試合にも出させてもらえません。
先生たちにお願いをして、中学時代の基礎からもう一度やり直しました。　
練習に参加できない分時間はありましたので、放課後職員室に向かい中学校レベルの補習をしてもらっていました。　
なんとか中学レベルまで追いつく事は出来ましたが、すでに試合に出ている同級生の話を聞くと余計に悔しくて仕方がありませんでした。
あっという間に時間は過ぎていき、夏になったころには練習に参加させてもらえるようになりました。
ただし、成績が落ちればまた練習参加不可の条件付きでした。

勉強はしたことは使わないは嘘です

放課後は夜まで練習がありますので、勉強の時間が取れない為、朝の自主練習の時間を勉強の時間にしていました。
ある程度授業も理解できるようなったころ、初めて試合に出る事が出来ました。
相変わらず、学校の成績次第で練習に参加できなくなる条件は付いていましたが、そのまま2年生になる頃にレギュラーとなりました。
話は逸れますが、この話をよく近所の中学生たちに話をするのですが、本当に強い学校であれば勉強しなくても大丈夫でしょと言われます。
私は2年になりレギュラーになりましたが、その夏の甲子園に出場しております。
甲子園に出場するチームですので、県内では強豪と言われていますしその大会もベスト16まで進んでいます。
また、先輩・同期・後輩も現在プロ野球で活躍している選手も多数います。
自慢話をするつもりはありませんが、そこまで力を入れている学校でも、テストの成績次第では試合に使ってもらえないのです。
よく社会に出たら勉強した事は使わないとよく聞きます。
それは間違いだと思います。　もちろん全ての人がそうだとは思いません。
全く使わない人も多くいると思います。
ですが、学校の成績は大学進学・入社試験など多くの時に使用されます。
テストの成績で評価される事が、大事な局面で必ずあります。
高校時代甲子園に出場できた私でしたが、常にテストの成績とも戦っていました。

勉強は早いうちに取り組みましょう

3年生になる頃には、クラスの中でも上位になっていました。
そのまま大学も野球推薦で入学することになるのですが、ある程度の成績がないと大学の推薦入試の推薦枠に入れないことを、３年時に知ることになりました。
入学してから練習に参加させてもらえず、苦い思いをたくさんしました。
入学してすぐ練習に参加出来ていたら、テレビの野球中継に映っている同級生とまた野球できたのではと思う事があります。
その後はもちろん大学野球・社会人野球と進みましたが、プロ野球への道はあきらめました。
ですが、大学・社会人と結果として夢は叶いませんでしたが、チャレンジすることは出来ました。高校入学時に勉強していなかったら、大学進学すらできていなかった・社会人野球など経験することも出来なかった。そう思っています。
何より、高校入学して一から中学レベルの勉強をした時間がなければ、中学時代にある程度勉強をしておけばまた違った人生になったのか。後悔しても時間は戻せません。　
色々な大人が色々な事は話します。
確かに社会に出て、勉強した事を使うことは少ないかもしれません。
ですが、その勉強のテストの結果で夢を諦めないといけない事はかなり辛い事だと思います。　
勉強が楽しくないのは誰もが一緒です。無理に長時間の勉強をした方がいいとは言いません。授業に集中して、先生の話を聞く。わからない部分はそのままにするのではなく、先生に聞いてみてください。
小さな事の積み重ねが、少しずつ習慣に代わってきます。
得意な分野に集中することももちろん大事です。
苦手は事を克服することは、皆さんが現在しているスポーツにも通じる物があると思います。　
中学生の間に少しでも、成績を上げて高校入学時からやりたい事が出来る環境を作ってください。