勉強のやる気を出すコツ

勉強のやる気を出させるコツは、なんといっても「目標を持ってもらうこと」「楽しく勉強すること」、だと私は考えています。
私は塾の講師の経験がありますが、その際もやはり志望校が決まった子は、今までと違う熱量で勉強に取り組む子が多かったです。
また、私自身の経験を思い返しても、高校受験や大学受験では、志望校が決まると自然と勉強のやる気が出たなあと感じます。

学校の見学をしよう

そこでおすすめなのが、早めに学校の見学をするということです。
例えば文化祭、体育祭、学校見学会、体験授業、個別面談など、学校側も学校を知ってもらう機会を多く用意しています。
そこで早くから（できれば1年生など）、学校の見学をして、行きたいと思えるような学校に出会う機会をつくることがおすすめです。
塾の生徒さんも、文化祭に行ってきて「やる気が出た、入りたい」と話す子が結構いました。私も志望校を決めたきっかけは、文化祭に行ったことでしたので、文化祭見学はかなり志望校が見つかるいいきっかけになるのではないかと思います。

そして、学校を気に入るポイントはなんでもいいんじゃないかなと思います。
制服がかわいいとか、校舎が綺麗とか、在校生がいきいきしている、在校生が親切、やりたい部活がある、勉強面の指導が手厚い、校則が緩い、学食がおいしいなど。
お子さんが学校を気に入れば、あとはしめたもの。
そこまでの学力面での距離などを一緒に確認し、勉強に取り組みましょう。

あとは、受験用の学校図鑑などを早めに用意して、子どもが読む機会を作るというのもおすすめです。こういった本には、制服や進学率、部活動、駅からのアクセスなども載っているので、お子さんの気に入る学校が見つかるかもしれません。私も高校生の時には、1年生でこういった本を読んで、校風が気に入って志望大学を早くから決めることができました。
早めに目標がうっすらでも定まると、「なんで勉強しないといけないんだろう・・・」という気持ちにはなりにくく、勉強にも身が入ります。

他にもある勉強のツール

それから現代では、勉強のツールもたくさんあります。そうしたツールを使って、楽しく勉強に取り組むのも、やる気を出すのに一役買うのではないかと考えています。

YouTube

例えばYouTubeでも、良質な勉強動画が出回っているので、そういったものを活用できると、より楽しく勉強できるのではないかと思います。
例えばおすすめなのが、芸人カズレーサーさんの動画。カズレーサーさんはクイズ番組にも多く出演し、博識なことで知られています。そのカズレーサーさんが淡々と理科や社会の一問一答に取り組みます。意外とおすすめなのが、声がいいところ。とてもいい声で、寝る前に聞くようにしている、なんて子もいました(笑)
赤い服で淡々と一問一答に精を出すカズレーサーさんがシュールで、しかしとても役に立つ内容も多いので、ぜひ見てみて欲しいです。

それから、テレビ番組「東大王」でもおなじみの「QuizKnock」は、知識量がすごい東大生たちが、知識を披露しあうチャンネルなので、ハマるお子さんであれば、知識を動画で身に着けると同時に、こんなにたくさん覚えてすごい、と憧れるのではないかと思います。企画も、答えのない問題をこっそりと出題してみたりと、面白いものが多くて大人も結構楽しめます。おすすめのチャンネルです。

あとは理科の実験動画なども多くのチャンネルで公開されていて、かなり面白いのでおすすめです。このような、おすすめできる動画がたくさんあるので、親御さんも、お子さんに合いそうな、ハマりそうな動画を見つけるのも面白いのではないかと思います。

アプリの活用

あとはアプリの活用です。今は勉強できるアプリもたくさんあります。
例えば英単語を覚えられる「mikan」というものなど。レベル別で、着実に英単語を覚えていけるのでおすすめのアプリです。
それから、語順の問題などにも取り組める「Duolingo」というアプリもおすすめ。リスニングの問題もあったりと、かなり色々な面で英語力を高められます。

ただし、YouTubeやアプリの使用は、スマホを使いたくなってしまう諸刃の剣ともいえます。お子さんの適性などに合わせて紹介してあげてくださいね。

勉強の環境を作る

あとは、勉強する環境を作るというのも大きいのかなと思います。同じような目標を持つ仲間と切磋琢磨できる環境というのはとても大切だと思います。ですので、可能であれば、塾等で勉強するのもやはりいい面が大きいと思います。適切なサポートを受けられる、情報を得られるという部分もかなり大きいです。
どうしても受験には情報戦という部分もあります。塾に通っている子とそうでない子には、得られる情報にかなり差があると感じます。先生に相談出来たりと、いい面もたくさんあるので、そういった点もぜひ検討してみてくださいね。
やはり最後は受験生の「やる気」が結果に結びつくなあ、と塾の講師時代に感じていました。そこをなんとかするのが講師の仕事でもあるのですが、どうしても難しい部分があります。この記事が、お子さんのやる気を出すことの参考になると幸いです。