ことわざについて

皆さん今回は「ことわざ」について勉強していきたいと思います。ことわざについてどのような言葉を知っていますか?
「能ある鷹(たか)は爪を隠(かく)す」や「塵(ちり)も積もれば山となる」「七転(ななころ)び八起(やお)き」など様々なことわざが日本にはたくさんあります。
そもそもことわざというのは昔の人の経験や知識の共有によって長い年月をかけて作られていったもので、作られたことわざは簡潔(かんけつ)で覚えやすく、するどく真実を言い当てているものが多く、説明や自分の主張に説得力を持たせることができます。ちなみにことわざを漢字で書くと「諺」と書きます。
初めに3つのことわざを紹介しましたが、この他にもことわざにはさまざまな種類があり、前向きな意味を持つことわざや教訓を意味することわざまでもあり、子どもたちが知ってそうで意外と知らないようなことわざも出てくるので楽しみにしてくださいね!

前向きな意味を持つことわざ

例えば、「明日は明日の風が吹く」の意味は、「未来のことを心配しても、何も始まらない。流れに任せよう」という楽観的(らっかんてき)な意味を持ち前向きになれることわざです。
日々日常生活を過ごしていると、辛い事や悲しい事もあるかもしれません。ですが、考えすぎるのも良くないので前に進んで時のままにポジティブにいこうという意味です。
そして、「七転び八起き」の意味は、「何度同じ失敗してもめげずに努力を積み重ねる」という意味です。例えば、サッカーのPK練習で5回中4回失敗してしまって成功より失敗が上回ったので落ち込んでしまうのではなく、失敗した分を取り返すためにたくさんサッカーを練習して成功するぞ!という事です。「努力に勝る天才はなし」という言葉もあるので参考にしてみよう!

教訓を意味することわざ

そして、教訓を意味することわざで「我が身をつねって人の痛さを知れ」という言葉もありその意味とは、「自分の体をつねってみたら他人の痛みもよくわかるため、相手の立場になって考え相手の気持ちを感じ取り思いやること」という意味です。
日常生活の中で、何気なく相手を思いやって守ってあげるようなしぐさを示す事が出来ると頼りなるしかっこいい人柄ですよね!周りから尊敬されるかもしれませんよ!一方で、ことわざの中でもよく間違って覚えてしまうことわざもあるので紹介します。

代表的であるのが、「情けは人の為ならず」です。皆さんも聞いた事あるかもしれませんが、一見、「人の為にならず」という文が否定的な意味に感じてしまうことから「情けは人に見せるものではない」という意味に感じてしまいがちです。
本当の意味は、「人に情けをかけていれば、いずれ自分に良い事がある」という意味になります。人間は他人に迷惑をかけてはいけないと教育される事もありますが、そのケースも当然あります。しかし、しらずしらずで人様に迷惑をかけて心配させてしまう生き物なのです。人間は、人同士の助け合いが無ければ生きていく事は出来ません。共同社会の中で、「情け」という事は必ずついてきていずれ必ず自分にも良い事が返ってくるという意味が「情けは人の為ならず」という意味なのです。

少し面白いことわざ

一つ目は、「聞いて極楽(ごくらく)見て地獄(じごく)」ということわざです。これは「人の話を聞いて憧れと期待を抱いていたのに対して、実際見た時の理想と現実の差が激しい事」という意味です。
例えば、「この映画がよかった」「このゲームが面白かった」と友達に言われて実際に同じ事を自分がやってみるとそうでもなかったり、全然面白くなかったりといったケースもたまにありますよね。同じ人間でも感じ方や趣味もそれぞれ違うので生活する中で違いを楽しむ事も新たな発見になりますよ!

二つ目は、「ミイラ取りがミイラになる」ということわざです。
言葉だけ見ると怖いイメージを持ちますが、このことわざの意味を例えると、家族三人暮らしで、お母さんがお父さんに二階で寝ている子どもを起こしてほしいと頼むと素直に聞いてくれたお父さんは二階に行ったままで全く一階に帰ってきません。お母さんが二階に見に行くとお父さんも子どもと同じように寝てしまっていたという意味です。

外国のことわざ

ここまでは日本のことわざですが、ことわざは日本以外の国でも存在します。外国のことわざを紹介しますのでユーモアのある言葉を楽しみましょう!

一つ目に紹介するのはタイのことわざであり、「仏像の背中に金箔を貼る」ということわざです。この意味は、「人の目の付かないところで善い行いをする」という意味です。
日本でも大仏様に手を合わせる時には正面を向いて拝みますよね。普通は大仏様の裏側や背中に向けて拝まないですよね。この場合は、金箔の意味を善い行いと位置付けていてタイでは、人が普段やらない事をやると幸せが訪れるという意味を持っています。
言い換えると、人に見えない所で誰かのためと思い行動していると幸福が導かれるなど色々な意味を持ちます。タイは仏教で有名なので、地域特有のことわざがありユーモアですね。

二つ目に紹介するのは、「ベーコンを手に入れようとして、ソーセージを投げる」ということわざです。
これはドイツのことわざで、「小さな元手で大きな収穫を得る」ことを意味します。日本では似た意味で「エビでタイを釣る」ということわざがあります。国を超えると例える言葉もガラッと変わるので面白いですよね。

以上、ここまで日本のことわざや外国のことわざも紹介してきました。ことわざには、色々な意味があり想像しづらく間違いそうになる言葉のたとえもあります。「百聞は一見に如かず」ということわざもあります。実際にことわざを調べてみて日常会話の中でいくらことわざが出てくるかを考えてみるのも勉強になります。皆さんが知らないうちにことわざを使っていたりするかもしれませんよ!

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