2022 FIFAワールドカップ出場国について調べよう~ブラジル編~
こんにちは、家庭教師みつけ~るの服部(ふくべ)です。今年はワールドカップイヤーですね。SAMURAI BLUEの活躍が楽しみです!
ところでワールドカップには様々な国が出てきますね。良い機会なので、全部で32国の歴史などを学んでいきたいと思います。
今回は、グループGのブラジルについて紹介していきたいと思います。
ブラジルの基本情報
公用語 | ポルトガル語 |
首都 | ブラジリア |
面積 | 851.2万km² |
人口 | 約2億1400万人 |
通貨 | ブラジルレアル |
宗教 | カトリック約65% プロテスタント約22% |
政治体制 | 連邦共和制(大統領制) |
ブラジル連邦共和国は南米大陸に位置する国で、ウルグアイ、パラグアイ、アルゼンチン、ボリビア、ペルー、フランス領ギアナ、スリナム、ガイアナ、コロンビア、ベネズエラといった数多くの南米諸国と国境を接しています。東側は大西洋に面しています。
気候は地域によって大きく差があります。温帯気候の南部は過ごしやすく農業に適しています。アマゾン川が流れるアマゾン地域は熱帯雨林気候、中部は亜熱帯気候に属しています。
首都・ブラジリアは国内第3位の都市です。ブラジル人建築家のルシオ・コスタによって計画的に設計された近代的な街並みが評価され、世界遺産に登録されています。
最も人口が多いのはサンパウロです。経済や文化の中心地となっており、日本企業の進出も進んでいます。サッカーが盛んな地域で、サンパウロFCなど有名なクラブがあります。
ブラジルの政治体制は連邦共和制で、国家元首は大統領です。議会は二院制を採用しています。
選挙は18歳から70歳までの読み書きができる国民はみな投票に行くように義務づける、義務投票制が用いられています。
主要な産業は製造業、鉱業(鉄鉱石など)、農牧業(砂糖、オレンジ、コーヒー、大豆など)です。鉄鉱石の埋蔵量は世界第2位で、世界各国に輸出されています。コーヒーの生産量も世界第1位であり、日本でもたくさん消費されています。
ブラジルの歴史
古代
ヨーロッパ人の入植がはじまるまでの歴史はわかっていないものの、紀元前11000年頃にアジアから人々が移住し、ブラジルの地に定住するようになったと考えられています。
15世紀になると南米大陸でインカ帝国が栄えますが、その支配はブラジルの地まで及ぶことはなく、先住民族が独自の生活を営んでいたと考えられています。
ポルトガルによる支配
1500年にポルトガル人のペドロ・アルヴァレス・カブラルがブラジルを発見し、ポルトガルの支配下に置かれます。
ポルトガル人は砂糖の栽培のために先住民族を奴隷化し、働かせました。それでも足りなくなると、アフリカ大陸にあるポルトガルの植民地から黒人をつれてきて、奴隷として働かせました。ブラジルは17世紀頃に世界最大の砂糖の産地となります。
17世紀末から18世紀にかけて金が発見されると、金の採掘に適している南東部が中心都市となります。1763年には植民地の首都がリオデジャネイロに移転されました。ブラジルは世界最大の金産出場となり、リオデジャネイロは金の貿易を通して成長していきます。
独立
ナポレオン戦争が起こると、1807年にポルトガルの王室がリオデジャネイロに避難してきます。戦争が終わると王室はポルトガル本国に戻りますが、王太子のドン=ペドロが政治を代理で行うために残ります。ブラジル国内の資本家たちはドン=ペドロを担ぎ上げてブラジル独立を模索し、1822年に「ブラジル帝国」として独立を達成しました。
この頃、枯渇し始めた金に変わってコーヒーの栽培が活発化しはじめます。コーヒー栽培でも奴隷が用いられていましたが、奴隷解放への動きが高まり、1888年に奴隷制度が廃止されました。
帝政から共和制へ
奴隷制度を廃止したことで、資本家たちは帝政支持から離れていきます。すると、1889年の軍事クーデターによって帝政は崩壊し、共和制が成立します。その後はポピュリズム政治や軍事政権が長きに渡って続くものの、1985年に民政移管を公約したタンクレード・ネーヴェス大統領が当選し、文民統制が実現します。1988年にはメルコスルを発足させるなど隣国アルゼンチンとの関係も改善させ、経済発展への道を歩み始めました。
日本とブラジルの関係
ブラジルと日本の国交は、1895年11月に日伯修好通商航海条約に調印したことをきっかけに始まりました。
19世紀から20世紀にかけてブラジルでコーヒーの栽培が盛んになると、労働者として多くの日本人がブラジルに渡りました。集団移民のための最初移民船「笠戸丸」が日本からブラジルへ出向したのが1908年であり、2008年は日本ブラジル交流100年として祝賀行事などが行われました。
現在、ブラジルには日系人が200万人いるとされ、第二次世界大戦中の一期間を除いて友好的な関係を保っています。
政治関係
日本はドイツ、フランスに次いで、第3位の援助国です。
2014年から両国の関係を戦略的グローバル・パートナーシップ関係にあると位置づけ、要人の往来もさらに活発化しています。
皇室との関係も深く、2018年3月 に皇太子殿下がブラジルを訪問されています。2021年にはブラジル政府から眞子内親王にリオ・ブランコ勲章大十字型章が授与されました。
経済関係
貿易では、日本からブラジルに自動車部品、二輪車部品、工具、事務機器などを輸出しています。ブラジルは日本に鉄鉱石、肉類、農産物、非鉄金属、化学製品などを輸出しています。
日本は世界第4位のコーヒー消費国ですが、輸入相手国の上位3か国にブラジルが入ります。
貿易収支は日本の赤字です。
日本企業の進出も進んでおり、500社以上が進出しています。また、日本で働く在日ブラジル人の数も増加しており、今後ますます経済的な結びつきが強くなると考えられています。
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