文理選択の時の親としての役割
高校時代、親御さんも自分の文理選択で悩まれた経験があるのではないでしょうか?
現在、高校で文理選択ですが、入学時から文理選択をする学校もあります。
文理選択の全体の割合で言いますと、7割が文系で、3割が理系となります。
男女の違いをくらべますと、男子では、文系6割、理系4割のところ、女子では、文系8割、理系2割という傾向にあります。
では、理系と文系との分岐点は、何なのでしょうか?
それは、だいたい中学時代頃迄に、お子さんが、理系が好きと自覚される傾向が大きいです。
理系に進んだお子さんをお持ちの親御さんにこんな話を聞いたことがあります。
中学で入塾した進学塾で、数学と理科で、めきめきと頭角を現し、高校でも理系で高得点をたたき出し、迷うことなく理系クラスを選択したそうです。
そのお子さんの学校では、クラスでの順位が公表されており、クラスで5番内に入っていたそうなのですが、数学の点数で勝てないクラスメートがいたそうです。
しかしながら、そのクラスメートは、文系に進んだという話です。
文系、理系ともにバランスよく得点できたその生徒は、理系ではなく、文系を選択したのです。
その生徒さんの進路なのですが、経済学部に進学されたそうで、理系大学に進まれたその親御さんは、お子さんが大学に進学された後、経済学部は、理系に強いとすごく有利である事を知り、理系が多方面でも活かせる道があったことを知ったそうです。
文系に進まれた方に、どうして文系に進んだのかと問うと、数学や理科の成績が良ければ理系に進んだけれどと答えるのに対して、理系に進まれた方は、文系科目が苦手だったと回答する人が多かったそうです。
さて、高校で文理選択を行った先の話をしていこうと思います。
理系に進まれた方の進路は、2通りあります。
大学によって、数学Ⅱまででよい学部もあれば、数Ⅲまで必要な学部に分かれています。
では、文系と理系の大学の違いを考えてみましょう。
大学の授業数は、文系と理系では、理系の方が必修科目多く、文系の学生と同じようなキャンパスライフを楽しめないで、忙しいと嘆く学生もいます。
学費の面でも大きな違いがあります。
国立大学と私立大学でも学費の違いがあります。
国立大学の学費は、4年間で250万程度の出費ですが、私立文系は、360万、私立理系に関しては、国立大学の2倍である500万円がおおよそかかる金額です。(平均値です。)
理系大学に進学を考えていらっしゃる保護者の方から聞いた話によると、偏差値が高くなるにつれて、学費が高くなる傾向にあるので、進学先をあきらめざるおえなかったという感想をお持ちの方もおられました。
では、大学別に初年度納付金額を上げていきたいと思います。
慶応理工学部 1,873,350円
早稲田基幹理工学部 1,709,000円
明治大学理工学部 1,811,000円
日本大学理工学部 1,730,000円
前出のバランスよく得点する生徒が経済学部に進んだ例から学費を比べたいと思います。
慶応経済学部 1,358,350円
慶応大学の場合、理工学部と経済学部との比較では、初年度だけでも50万の差が生まれています。
お子さんが多いご家庭では、この現実に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。近年、奨学金での大学進学の学生が増えています。
学費面を考えると、高校における文理選択は、子供だけの選択まかせにはいきませんよね。
もちろん、大学進学についても学費面で家庭の状況も鑑みなければいけません。
そういった面でいえば、得意不得意の枠を超え、大学進学を見据えた文理選択が必須となってくる訳です。
ただし、高校の文理選択で理系を選んでしまって、後悔する生徒も多々おります。
その場合、文転をする方法も残っています。
話は変わりますが、では、就職状況の点から文理を比較していこうと思います。
就職活動の面においては、理系の方が有利であるといいます。
理系は、数社しか受けずに内定をもらえる傾向があり、文系学生の就職先である銀行・保険・証券・商社などにも就職もできるので、就職活動でも幅広い範囲から選択する事が可能で、選択肢が広いです。
これらの条件から、文理選択で理系に進むと大学の学費は高めであるが、将来の就職が有利に働く傾向があるので、大学の学費は、先行投資であるともいえます。
ただし、理系大学に進むには、デメリットもあります。
単位を取るのが難しく、留年する確率も高い点です。
だからこそ、理系に進む価値があるともいえるかもしれません。
高校での文理選択。
高校ともなると、お子さんが積極的に親を頼って相談にすることはありませんが、親として出来る事は、先を見据えたアドバイスでしょうか?
お子さんは、科目の得意、不得意で文理選択を選びがちですが、進みたい進路や将来ついてみたい職業などから逆算して、お子さんに適した文理選択が出来るように、情報収集をすることが大切です。
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