プログラミングから得られるものは多い！しかも、今は学習環境が整っている

未来の社会を背負う、中学生に、私がおすすめしたいのは、プログラミングの学習を受けることです。個人的には、今、義務教育の公立学校でも「プログラミング学習」の時間が設けられるようになりましたが、私自身がプログラマーだからでしょうか？それでは不十分に感じます。
さて、私が今、なぜ、若い世代にプログラミングの学習を勧めるのか。それは、近年の社会がインターネット環境の充実とパーソナルコンピュータの高性能化、ロボット技術の向上により、多くの人間がしていた仕事が、コンピュータやロボットに取られてしまい、人間ができる仕事が減少しているからです。
これは、大手企業が大胆にも多くの人材をリストラしているのがその証拠ではないでしょうか。
それならば、人間の職を奪っている、コンピューターシステムやロボットなどを開発する側に回ればいいのではないかというのが私の考えです。
個人的な考えですが、近い将来に生き残る職業は「農業」、「酪農業」、「製造業」、「IT関係」の職種しか残らないのではないかとも考えています。

プログラミングのメリット

プログラミング学習を受けると多くの恩恵が受けられます。
私が一番メリットに感じるのは、論理的思考が身につくことです。これは、プログラムをコーディングするときだけではなく、日常生活においても大いに役立つのです。論理的思考が身につけば、何か課題があったときに、何からどんな順番で物事を進めていけば良いのか、自然に考えるようになります。
プログラミングでの重要な要素に「条件判断」というものがありますが、この考え方が身につくと、人生の帰路に立たされた時も、状況に応じて最良の判断を下せる人材になると思うのです。

また、最近の傾向を見ていると、大学において現在は「文系」が80％程度で、残りの20％が「理系」という割合ですが、最近は女性が「理系」に入る傾向があったり、女子大学に「理系学部」が新設されるなど、徐々に理系の割合が増えているようです。これは、近年のインターネットの進化により、動画配信サービスでは、可愛らしい女の子が登場するいわゆる「VTber」などの出現で、若い女子が「私もこんなキャラクターデザインしてみたい」なんて考えているかもしれません。

なんと言っても、今の小学生に「将来何になりたい？」と尋ねると「YouTuberになりたい」と答える時代なのですから。
そのほかにも、私と同じように、将来は理系の人が有利な職種しか残らないだろうと考えているのかもしれませんね。
実際、私の息子も娘もそうでした。
そして、大学入試共通テストは2024年度から「情報」という分野を新教科として出題する予定にもなっています。この共通テストは、「文系」の人も「理系」の人も一緒に受けるものなので、たとえ文系に進みたいと思っている学生さんにも、これからの時代、プログラミング学習をして論理的思考を身につけた方が有利であることがお分かりいただけると思います。

これまで、プログラミング学習にて得られるものは「論理的思考」にしぼって紹介してきましたが、実は、プログラミング学習にて得られるメリットはそれだけではありません。
例えば、問題解決能力。これも、論理的思考につながるものではありますが、問題にぶつかったときに、自分が取るべき行動をいくつか挙げて、それぞれにおけるメリットとデメリットを予想する力が身につき、最良の解決方法を導き出せるのです。私も、先に記載したようにプログラマーなのでわかるのですが、最良の決断だけではなく、最短の時間で決断できるようにもなるのです。

また、プログラミングを本格的に学び始めると、ゼロの状態からアプリケーションを開発するようになるので、皆無の状態から、パソコンの中ではありますが、自分の思い描いた動作をするツールが出来上がり、その感動は開発者にしかわからない喜びかもしれません。でも、それが、原動力となって、今度はあんなものやこんなものを作ってみたいなと思い始めるのです。これは、結果的には「創造力」や「想像力」が身につくことにもなるのです。

現在のプログラミング教育で

さて、中学生が、学校で行われているプログラミング教育のような低レベルのものではなく、本格的なプログラミングを独学で学ぶことはできるのか？結論としては、できます。
その理由は、二つあります。一つ目は「書籍の充実」、二つ目は「インターネットコンテンツの充実」です。
なぜこんなに充実しているのか？それは、書籍の充実に関しては、今の時点では、会社に入ってから、大学で学んだものの実践的なプログラミングテクニックがわからないと、書籍を買い求める人が多いからです。
インターネットコンテンツの充実に関しては、まだ若い学生さんなどが、独学でプログラミングを勉強していて、役に立ちそうなアプリケーションを開発できたら、誰かに自慢したくて、ソースコードやそのアルゴリズムなどを掲載するからです。

今は、こんなにプログラミングを学習しやすい環境が揃っています。中学生の方々も今のうちから本格的なプログラミング学習をしてみてはいかがでしょうか。