文系の方向けの理科の勉強法
高校生は必ず勉強をしていく中で理系か文系のどちらかの選択を行い、この選択に沿った勉強を行います。
しかしながら、受験の中では国立大学などでは文系でも理系の科目を指定されることがあります。
このような場合、現役の高校生などが他の科目なども多く、効率よく勉強をしていく必要があります。
今回はこのような場合の理科や数学の勉強の方法のアドバイスを指導の経験を含めて、記述いたします。
最近の出題傾向
最近のセンター試験から変化した共通テストなどの傾向は大きく変化し、主に考察力を問う問題が多くなっています。
理科の科目に関しては特に図や表の結果をもとにした問題が急増し、問題の内容によっては平均点が大きく低下する教科もしばしば見られるようになっています。
そのため、傾向としては図や表を読み解く考察力等が大きく点数や理解にも左右される傾向が顕著に見られています。
そんな共通テストですが、勉強していても中々点数が上がりにくい方も文系の中では多くいるかと思います。
そのような時、どのような勉強方法が良いでしょうか?
突然ですが、あなたは勉強をしている中で次のようなことのうち当てはまるものがありますか?
・理解をする中でとりあえず必要な公式を覚える
・問題を解く際にとにかく頭の中で考える。
・計算や文字式を解く時はとりあえず覚えた公式に入れてから計算をする。
・理科に関しては実験の結果のみを記憶しがち
・数学に関しては参考書の問題の例題やパターンを記憶しがち
あなたは上記の項目に当てはまるものがあったでしょうか?当てはまるものが複数ある方は特に注意が必要かと考えられます。
上記の方法は原理やそのような現象の意味の本質を記憶していない可能性が高く、表面的に記憶している可能性があり問題に対しても理解ができていない可能性があります。
理系科目において大切な事
理科や数学の勉強をする上で、一番大切なことが実験や現象、またそれによって導き出された公式の中身の意味をしっかり理解することにあると言えます。
また、その中身の意味をしっかり理解した上で考察するというのが大事になってきます。
私も理科の指導をすることが度々あるのですが、文系の子を教えていくと必ず、上記の項目のいずれかに当てはまることがほとんどです。
特に頭の中で考えて、問題を解こうとする生徒さんが多く、手を動かさずに全部頭の中で整理をしようとする子が多いと教えていて感じることが多いです。
また、教えていく上で式に含まれる文字の意味を問うと、答えられないことが多いように感じます。
例えば、物理の分野ですが、温度と圧力と体積の関係を示したボイルシャルルの法則というものがあります。
一般的に(圧力)×(体積)/(気温)=一定の値で表されるのですが、この時、気温が一定である気体の体積が大きくなった時、圧力はどのように変化するでしょうか?
と質問をすると、式の意味を理解しているような理系の子はすんなり答える子が多いですが、式の意味をしっかりしていない子や考えこむ傾向のある子に関しては答えられないことが多い傾向にあります。(この答えは圧力が下がると考えられれば良いです。)
文系のお子さんに見られる傾向
特に文系の子は考え込んで結果黙ってしまう子も多い傾向にあると思われます。
このような際は表面的に理解をしておらず、基礎的な原理をしっかりと理解をしていないからだと考えられます。
この事から、私自身も指導をしていく上で、この基礎的な知識を理解してもらうという事を重視しながら、指導をしています。
現在の共通テストは図などが複雑になっていることも多くなっていますが、実は上記で示したような事がしっかりと身についていれば、
問題も比較的、解く事が可能になり、点数も大幅にあげる事ができると考えられます。
ぜひ勉強をする際はこのような事を意識しながら勉強を行う事が重要ですので、意識をしてみてはいかがでしょうか?
また、文系の子はもう一つ傾向があります。
問題を解く際に手を動かさない事です。
式を使って問題を解く際に、やはり目で見ながら、式を変形したり、計算をするのが、非常に問題を理解する事にもつながります。
特に数学などでは最終的な答えを導き出すために、様々な式の変形を行いながら、流れを組み立てる事で、全体の問題の解法につながる事が多いです。
そのため、計算ミスを恐れてでも、まずは手を動かしながら、必要な式であったり知識を書く事で、解法の糸口につながる事でしょう。
以上の2点は文系の方が理系の科目を勉強する上で必要になっていくものだと感じます。
ただ、現役の高校生などは時間も限られた中で、理解をしていく必要があります。
そのような時の勉強法として私がオススメしたいのは2つあります。
①なるべく問題を解いて実践演習を行う事
②教科書を何度も読み返して実験や式の導出をしっかりと理解する事
限られた中ではやはり一つ一つを理解する事は時間がかかります。そのような時は様々な実戦形式の問題を解くようにして下さい。
そうすると、問題を解いていく中で自分なりの理解の仕方が生まれます。
また、この理解を確実にするために教科書を読み返して、原理をしっかり理解していく事が応用にもつながります。
ぜひ文系の方で理系の科目が伸び悩んでいる方は自分の勉強法を見返しながら、しっかりと基礎的な理解につなげていって成績アップにつなげて欲しいと思います。
おすすめの家庭教師会社から探す
あなたにピッタリの家庭教師会社をカンタン診断!
成績アップや苦手克服など、お子さんの目標を達成するためには、相性や目的にあった家庭教師会社を選ぶことが重要です。
みつけ~るのカンタン診断は、質問に答えるだけでお子さんと相性の良い家庭教師会社を絞り込んでご紹介します。
診断にかかる時間は最短1分!お気軽に診断ツールをご活用ください。