子どもでも参加できる！ぜひボランティア活動を

ボランティア活動って、結構身近な言葉と活動ですよね。多くの人は「タダ働きして、人助けするんでしょ！」という感覚かもしれません。しかし、ボランティア活動というのは、国の厚生労働省も明確に定義しているワードです。
ボランティアには４大原則があります。
それは、「自主性・主体性」を持ち、「社会性・連対性」を持ちながらも、「創造性・先駆性」、「無性性・無給性」を持つということです。

ボランティアの4大原則

細かく説明すると「自主性・主体性」は、他人から供用されたわけではなく、自分の意志で積極的に参加することを意味しています。
「社会性・連対性」は、お互いに支え合い、学び合う活動で、これにより誰もが安心で豊かに生活可能になります。
「創造性・先駆性」は、参加者が今社会で何が求められているかをしっかり考えながら、より良い社会を創造することです。
「無性性・無給性」については、ボランティアに対して報酬を求める心を持つのではなく、いろいろな人との出逢いやよろこび、感動を共有しようということです。

身近で出来るボランティア活動

ボランティア活動というと、最近では東日本大震災の復旧支援、国際的にはロシアの戦争での人々の救難作業などが有名ですが、それはちょっと、子どもには苦思い活動ですよね。でも、ボランティア活動って、意外と身近なところにあるんです。

具体的に説明すると、「自然環境を守るボランティア活動」としては、公園の清掃や、河川・海岸などの浄化運動です。特に、清掃作業は有意義で、ペットボトルや、海に放置された釣り糸など、これらを放置すると、鳥や動物たちが誤飲や絡まるなどして、死んでしまうことがあるのです。動物には、人間の過ちで死んでほしくないですよね。自然環境を守るということは、動物たちの生態系を守るということでもあるのです。

また、最近は高齢化社会に突入しています。高齢者によっては、一人でトイレにいけなかったり、補助がなければ食事もできなかったりするのです。こんな高齢者のお手伝いをするのもボランティア活動の一つです。一般的に言われる高齢者介助は、「排出介助」、「食事介助」などがありますが、もっと身近なところからも始められます。たとえば、高齢者の話し相手になったり、ベッドのシーツ交換、洗濯物を畳む作業、高齢者施設で行われる季節行事のお手伝いなどです。

その他には、障害者に対するボランティア活動もあります。この場合、本の内容の朗読による録音、手話による通訳活動、展示の訳、歩行の介助などです。一部、手話などの特別なスキルが必要なものもありますが、手話や点字を覚えると、将来役立つこと間違いありません。これらのスキルがあれば、将来就職活動の武器になるかもしれません。

でも、ボランティア活動って、身近で地道なことでも貢献できるのです。それは、「収集・リサイクル・募金活動」などです。具体的には使用済み切手を集めたり、赤い羽根共同募金に参加するなどです。これなら、すぐに始められそうですね。

その他にも、普通の子ども達に対してのボランティア活動もあります。たとえば、幼稚園児に対する本の読み聞かせや、小学校・中学校などの生徒に対する、楽器演奏や押し花、囲碁、将棋、茶道、スポーツなどのレクチャー活動です。自分の得意な分野を披露できる良い機会と言えるのではないでしょうか。

ボランティア活動に参加するメリット

次に、ボランティア活動に参加するメリットについて紹介したいと思います。

最初のメリットは「人間関係が広がる」ことです。しかも、自分の年齢とは異なる幅広い年齢層の人と出会えるのが魅力です。もしかしたら、ボランディアで助けた相手に、後日、逆に助けられることもあるかもしれません。

また、「ボランティアの相手から感謝される」こともメリットです。日常生活ではなかなか面と向かって「ありがとう」と言われることは少ないのではないでしょうか。しかし、ボランティア活動では、誰もが心の底からありがとうと言ってくれます。この体験は、子どもにとっても、「ありがとう」という言葉だけで物事を動かせる気持ちを培えるでしょう。

そして、災害地などへ遠征してボランティア活動すると、自分が知らなかった、よその地方の文化を学べるのも魅力です。自分の住んでいる世界だけが現実ではない、違う文化を持つ人もいるんだと認識することはとても大切なことです。

なお、ボランティア活動は、就職時の履歴書に記載できます。就職活動時にその経歴をアピールできることは大きな魅力です。

最後のメリットは、自分がボランティアで活動した体験談をSNSなどで、発信できることです。とても貴重な体験ですので、SNSのフォロワー数も向上が期待できるのではないでしょうか。もしかしたら、そのSNS投稿がきっかけで新たなボランティア参加者が増えるかもしれません。